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朝日文庫
誰も国境を知らない―揺れ動いた「日本のかたち」をたどる旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022617408
  • NDC分類 329.23
  • Cコード C0136

出版社内容情報

国境の島々には、行かなければ見えない「知られざるニッポン」がある! 今も戦後が終わらない北方領土、見ることのできない島・沖ノ鳥島、民族的聖地となった竹島、上陸を禁じられ、政治的秘境となった尖閣諸島。そこには、国境で暮す人、かつて暮していた人、国境を守ろうと運動する人、取り返そうと運動する人がいた。国境問題の現状と、戦争や政治によって膨張し収縮する国境問題に振り回されている人々を描くノンフィクション。2012年8月に尖閣諸島沖を取材したルポを新たに加筆。

内容説明

政治的秘境となった尖閣諸島、韓国の民族的聖地となった竹島、ロシア人が暮らす北方領土。日本人には行けない「日本の国境」に足を運び、数十年にわたり国境問題に振り回される人々のすがたを描くノンフィクション。尖閣諸島沖を再取材、国有化の真実に迫ったルポも新たに加筆。

目次

1 北方領土1―渡航を禁じられた島(函館~サハリン~国後島)
2 沖ノ鳥島―国家が守る見えない島(東京~父島~沖ノ鳥島)
3 竹島―民族的聖地となった島(釜山~鬱陵島~竹島/隠岐)
4 対馬―隣国と向き合う交流の島(対馬~釜山/釜山~対馬)
5 与那国島―国境の手前でもがく島(基隆~那覇~与那国島)
6 北方領土2―歴史が止まったままの島(国後島~色丹島~根室)
7 尖閣諸島―政治的な秘境となった島(那覇~香港/那覇~魚釣島)

著者等紹介

西牟田靖[ニシムタヤスシ]
1970年大阪府生まれ。ノンフィクション作家。神戸学院大学卒。アジア太平洋諸国を巡って日本の足跡を探す旅、香港からロンドンまでの「深夜特急」の足跡を辿るバス旅など、旅や経験、歴史をテーマにした作品作りにこだわっている。また、朝鮮半島や満州からの引き揚げ者への聞き取り取材にも近年は取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

37
少年の日、国境とは憎むべき障壁でありながらも憧憬の地でもあった。当時読み耽っていたヘッセの影響であろう。旅人は国境を憎むと唄いながらも南伊へと峠を越える旅の描写は哀しいまでに美しかった。日本は島国の宿命から国境は全て海上となり国境巡りは必然、島旅となる。私が知るのは対馬と与那国だけであり島々を取り巻く状況を思えば、北方領土、沖ノ鳥島、竹島、尖閣諸島の地を踏むのは当面難しそうだ。以前、釧路の友人と国後の爺々岳への道を夢想したのが妙に懐かしい。尖閣諸島に関する纏まった文書を初めて読んだ。沖ノ鳥島が島かは微妙。2013/12/04

Junichi Wada

4
著者が離島をめぐるエッセイ。テーマとしては非常に面白い題材である。ただ、なぜか物足りなさを感じる。2015/09/21

ああああ

3
誰も知らない国境の話。正確には国境近くの島のお話し。日本の国境は海の上だもんね。だから少々めずらしくもあり、よくある国境の現実だとも思う。もっと国境旅行は身近になるといいなあ。「みんな一緒に住めばいいのよ(でも行政の帰属はロシアがいい)」という多民族国家ロシアのひとの発言が、たぶん世界的にはフツーでもっともな感覚なんじゃないかな。2015/04/02

うたまる

2
北方領土、沖ノ鳥島、竹島、対馬、与那国島、尖閣諸島など、国境を巡るルポ。典型的なポンコツジャーナリストで、中身は薄くご託宣は的外れという低クオリティ。まともに予習もせず外国人に議論を挑んでは、「核心をついた言葉の前には黙り込むしかなかった」なんて小っ恥ずかしい展開になること頻り。国境が無ければ外国との貿易でもっと潤うのに、という浅はかな主張も、密貿易や密入国を考えられないからなんだろう。そして、全ての問題は「日本が悪い」といういつものアレ。こういう単純な思考しかできないバカは、難しいテーマを扱っちゃダメ。2018/02/10

じろう

0
結局辺境旅行記だから、物足りない。2019/09/29

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