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朝日文庫
西太后とフランス帰りの通訳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 203p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615961
  • NDC分類 288.492
  • Cコード C0195

出版社内容情報

西太后の晩年、通訳として侍したフランス帰りの若い娘がいた。彼女がのぞいた後宮の暮らしとは……? 日清戦争と義和団の乱の後に荒廃する清国で、女帝として君臨する最高権力者の素顔を描き出す。贅の限りを尽くした西太后ファッションの一部も紹介。

内容説明

西太后の晩年、通訳として侍したフランス帰りの若い娘がいた。近代的で聡明な彼女がのぞいた宮廷の暮らしとは…日清戦争と義和団の乱の後で荒廃する清国で、女帝として君臨し続けた最高権力者の素顔を描き出す。贅の限りを尽くした宮廷ファッションも紹介。文庫オリジナル。

目次

帰国子女と祖国の女帝・西太后初参内
ドレスアップして通訳初仕事
異文化―ダンスと宮廷ファッション
写真騒動
米国公使館からのリクエスト
米国人画家、キャサリン・カール登場
日露戦争、その時西太后は
肖像画完成―カールが見た西太后
西太后の女性学
お后選び―選秀女
蒙塵の留守居役・瑜貴妃―追憶の珍妃
光緒帝の告白
西太后と芝居
西太后のおしゃれ―お風呂と舶来のヘアカラー
西太后と書画の師
結婚命令と西太后の顔面神経痛
清国海関総税務司、ロバート・ハート卿
徳齢。アメリカ人外交官と結婚
もう一枚の肖像画
宴のあと

著者等紹介

渡辺みどり[ワタナベミドリ]
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、日本テレビ放送網入社。80年ディレクターとして制作した「がんばれ太・平・洋」で日本民間放送連盟賞テレビ社会部門最優秀賞受賞。その間、数々の皇室特番を手がけた。文化女子大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅっく

6
西太后の晩年に仕えたフランス帰りの通訳の徳齢の話。徳齢と西太后が写った写真は見たことがあったけれど、この晩年の話は知らない事が多く、面白かったです。だいぶ西太后側から書いていて光緒帝の事とか掘り下げてあるとよかったんだけれど、きっと推察はせずに淡々と描きたかったのかな? 浅田次郎とラストエンペラーが清国末期の私の知識の全てだったので、少しアップロードされたかんじです。資料写真も素晴らしかった。紫禁城死ぬまでに絶対行ってみたいです。2020/09/20

うたまる

3
「わらわは、人民に自分の行動を批判させるような機会を与えないよう、慎重に行動しなくてはならない。義和団事件の轍を踏んではならぬ。祖先の習慣や決まりを堅く守らなくてはならないのだ」……清王朝末期の通訳兼女官長である裕徳齢の見た西太后の素顔。最側近であっただけに、中国史上屈指の悪女の私的な部分に迫れたのだろう。そこで露わになるのは、極端な二面性。ゴリゴリの保守派でありながら西洋に憧れ、陰謀好みの不信家なのに忠誠を求め、人民を気にしつつ散財に耽る。最高権力者とはそういうものなのか。女性とはそういうものなのか。2017/09/26

まやか

3
清朝の外交官の娘、徳齢。英語&フランス語を流暢に操り、西洋文化で育ち、母国の教養を備えている才女。そんな人がいたのだ、ということがまず驚きだった。調査結果と、その結果に基づく想定劇(西太后や光緒帝と徳齢の会話)の配分がちょうど良く、読みやすかった。それにしても、清朝宮廷の緊張感たるや…! ささいなことで職どころか命さえ失いかねず、一瞬たりとて気を抜けない空気は怖ろしい。気に入られれば気に入られるほど、息が詰まる。その中を駆け抜けた徳齢の才能と精神力は並大抵ではないと、つくづく思った。2013/02/17

Mana

2
実在のフランス帰りで西太后の通訳をした徳齢という女性。この本はフィクションだが彼女が書いた西太后に関する回想もあるようなので読んでみたい。2015/11/14

usukuzi

1
インパクト満載の題に引かれて読む。著者はいわゆる皇室ジャーナリスト。清国在仏大使のちゃっかり娘が西太后のお側にはべる。完全に現代的な視点から清国後宮の事情を語り、ノリは完全に「なろう小説」。 なんかっちゅーと「欧州から最新の」グッズを輸送させて西太后に献上するのでなんか凄い。 女性目線での後宮事情等はさすがに微に入り細に入って読ませる。 義和団事件下において紫禁城を守った瑾妃の隠れた活躍などは歴史通でも未知だったのでは?2021/12/09

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