内容説明
「ときわ食堂」のアジフライ定食、「キッチンめとろ」のカレーライス、「せきざわ食堂」のサンマ焼き定食…。町民のいのちと健康を支えてきた大衆食堂。しっかり御飯を食べて「ああ、しあわせ。元気出すぞ」。ほのぼのイラストとしみじみ紀行文で「大衆食堂の良心」を活写!築地から西荻窪まで55の町を食べ歩く決定版。
目次
坊ちゃん(新大塚)―隣のおばあさんが、スポーツ新聞をすすめてくれた
有楽(江古田)―江古田にひっそりと、こんな大衆食堂の名店があった
キッチン「ヤマダ」(神保町)―ここは知る人ぞ知る人気店だ
豊前屋(日の出桟橋)―リバーサイド・レストラン、ぶぜん屋
かんな(代々木)―ニュー代々木駅近くの食事処かんな
よしや(鬼子母神)―鬼子母神のファミリーレストラン
レストラン早川(銀座)―伝統ある銀座の大衆の味
かめや(根津)―六代将軍のお膝元にある大衆食堂
びっくり食堂(浅草)―浅草にびっくりの「びっくり食堂」
ときわ食堂(巣鴨)―「御老人の原宿」、巣鴨地蔵通り商店街の人気食堂〔ほか〕
著者等紹介
安西水丸[アンザイミズマル]
イラストレーター。1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造型卒業。エッセイスト、紀行家、翻訳家としても幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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またたび
23
先日お亡くなりになった安西水丸さんが東京の大衆食堂を巡った一冊。イラストも文中のエピソードもなごむし楽しい。料理は美味しそうかな〜くらいだったり、描かれてないこともしばしば。木彫りの置物とか白いレースのピアノ、店頭の看板など実際お店に行ったら気になってしまいそうな所が描かれているのが面白かった。2014/05/19
アズル
17
追悼の意を込めて…。しかし、大衆食堂や味についての記載が少なく、古地図・歴史好きなのかと思いました。比較的近所のお店が紹介されていて、とてもうれしかったです。2014/04/10
ぺーいち
5
なにがどうなるわけでもなく。リアクションに困る一冊ですが、うどん汁にふやけたエビ天よろしく、これはこれでいいのかもしれませんね。2010/07/12
Takayuki Yoshida
3
この方の味のある文や絵がこれからは見れないと思うと残念です。村上春樹ともっと共作とかしてほしかった!2014/03/28
Pochi
3
行ってみたくなるお店がたくさん載っている。現存している店はどれだけあるのかな? その土地、その土地の由来や興りを調べて書いてある。これって、食堂の本にどうよ? と思うけれど、食堂にこだわらなければ面白い。2013/11/07