出版社内容情報
見知らぬバーの扉の前に立つ。その重そうな扉の向こうには、
どんな世界が待っているのだろう。バーの楽しみは、扉を開ける前から、
もうすでに始まっている……バーの魅力にとりつかれてほぼ30年。
その世界を切り絵で表現しはじめて20余年を経た著者が、
日本全国のバーを自らの足で歩いた経験から、代表するバー70軒を厳選し、
味わい深い切り絵と文章で紹介する。「大人の楽しみ」を知るための必携の一冊。
内容説明
灯ともしころ、街の片隅にある一軒のバーの扉のまえに立つ。この扉の向こうには一体どんな世界があるのだろう―バーの魅力にとりつかれ、いつの頃からか切り絵でその世界を描くようになった著者が、自ら飲み歩いた全国津々浦々のバーの中から74軒を厳選した、大人のためのガイド&絵本。
目次
東京
横浜&沼津
大阪
神戸
京都
追憶の名バー・名バーテンダー
著者等紹介
成田一徹[ナリタイッテツ]
1949年神戸市生まれ。切り絵作家。酒場をモチーフにした切り絵をライフワークとして制作。新聞、雑誌、書籍を中心に活動するかたわら、全国各地で個展・グループ展を開催している。講談社フェーマススクールズ・インストラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
66
極上の時間を約束するバーの“瞬間”を切り取ったモノトーンの本。2012年に死去した切り絵作家、成田一徹氏のライフワーク。東京、横浜、沼津、大阪、神戸、京都の名店74を厳選。「バーはタイムマシーン」「アメリカには、自殺志願者の最後の話し相手はバーテンダー」「昔馴染みの客に『変わってないね』と言われるには変化しなければならない」。人間観察の達人の域に達した名バーテンダーが呟く珠玉の言葉。この“瞬間”は“永遠”に違いない。2006年1月初版。この本とは別に、200店を掲載した〈決定版〉も刊行されている。2015/03/23
lonesome
46
バーをテーマにした切り絵画文集。自分には未知の世界のバーは何となく敷居が高く思えるけれど、成田さんの紹介するバーやマスターたちのなんと魅力的なこと。扉を開けて一歩足を踏み入れたなら、成田さんの言うようにまさにその空間は劇場のようだ。それにどうやらマスターにも色々なタイプのマスターがいるらしいし、自分に合うバーを探すのも楽しそうだ。それにしても切り絵ってすごい。どうしたら切り絵でこんなに表現できるのだろう。キリッとしてかっこいいのに、表情や空間からあたたかさが伝わってくる。2015/10/01
だーぼう
3
本にグラシンペーパーを巻いた。一生大切に持ち続けようと思っている。実際にお店にも足を運びたい。ブログに感想を書きました。2011/01/02
nutaki
2
成田一徹さん、才能ある方が早逝された。切り絵はもちろん、温かい文章が上手だった。この本も店とマスターへの愛情が滲み出ている。その店に、行きたくなった。切り絵展をまた開いて欲しい。2015/07/06
せっぴこ
1
貴重な一冊2017/09/30