内容説明
1940年代のニューヨーク。ライオンとウルフのジャズへの情熱と、ヴァン・ゲルダーの優れた録音技術が出会った。その時、ブルーノートの歴史は始まり、生みだされた数々のモダン・ジャズの名盤は、ジャズの世界を一変させた。本書はその伝説的レーベルの試みと挫折、成功の物語である。
目次
1 誕生―一九三九年~一九四〇年代後半
2 変革―一九四〇年代後半
3 追求―一九五〇年代初頭
4 確立―一九五〇年代前半
5 発展―一九五〇年代なかば
6 繁栄―一九五〇年代後半
7 流転―一九五〇年代末
8 創造―一九六〇年代初頭
9 変遷―一九六〇年代なかば
10 終焉―一九六〇年代なかば~一九七〇年代末
11 再生―一九七〇年代なかば~現在
著者等紹介
クック,リチャード[クック,リチャード][Cook,Richard]
“Jazz Review”誌の編集者。25年にわたって、ジャズやそれ以外の音楽について書き続けている。ロンドン在住
前野律[マエノリツ]
1941年生まれ。国際基督教大学卒業。翻訳家
行方均[ナメカタヒトシ]
1951年生まれ。早稲田大学卒業。レコード・プロデューサー。ブルーノートの姉妹レーベル「サムシンエルス」を通じて数々の作品を世界に送る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
3
ブルーノート・レコードの解説本。著者の好みがかなり反映されていると思う。2010/09/24
左近
2
ジャズの代名詞とも言うべきブルー・ノート・レコードの歩みを記す。親がジャズ好きなので、多少の知識はあるが、創設者がドイツ人だったことなど、「へぇ」がいっぱい。ライヴ・ハウスの〔ブルー・ノート〕とは無関係なんですね。今はそうでもないのかもしれないけど、昔のジャズ・ミュージシャンは、ほぼ黒人。しかも、ドラッグやアルコールで逮捕されたり早死にしたりするケースが、あまりにも多くて唖然。あと、ジャズの曲名は結構、いい加減に付けている例がよくあるみたいで、考えようによっては、それもジャズらしさなのかな?2014/07/05
ラー
1
ブルーノート・レコード誕生から現代に至るまでの歴史&レコード評。日本ではB級扱いのハンク・モブレーが高く評価されていたり、可哀想になるくらいドナルド・バードが貶されていたりと、日本における評価とは異なる価値観が興味深い。2012/08/16