内容説明
花粉症やアトピー性皮膚炎、病原性大腸菌O157、結核の再流行など、最近増えている奇妙な病気は、日本が清潔になったことが原因だった!サナダ虫をこよなく愛し、“寄生虫博士”の異名を取る著者が、行きすぎた「きれい好き」に警告し、ほんとうの健康とは何かを考える。
目次
第1章 アレルギー性疾患はなぜ増えたか(細菌の逆襲―きれい好きの功罪検証;し尿の有機肥料還元―町美化しつつ回虫運ぶ;回虫の減少―アレルギー性疾患は増加 ほか)
第2章 日本人はなぜバイ菌に弱くなったか(崩れた共生―なぜ先進国にだけO157?;乗り移り―人体に入ると毒素放出;免疫力の低下―外で遊び抵抗力養おう ほか)
第3章 日本人はペット病や海外病になぜかかるのか(ペット―潔癖志向と逆の溺愛;イヌ・ネコ回虫症―患者数日本で二〇〇人;トキソプラズマ―成人の二割以上が感染 ほか)
第4章 「超清潔志向」日本人の行きつく先(抗菌グッズ―皮膚を守る菌まで攻撃;洗い過ぎ―肌弱くなりカサカサに;共生菌の排除―洗い過ぎで炎症になる ほか)
著者等紹介
藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
1939年中国旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業、東京大学大学院修了。現在、東京医科歯科大学教授、医学博士。専門は寄生虫学・免疫学。『笑うカイチュウ』で1996年講談社出版文化賞・科学出版賞を受賞。著書に『空飛ぶ寄生虫』『恋する寄生虫』(講談社)、『からだに良い水悪い水』(小学館)、『サナダから愛をこめて』(現代書林)など多数
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感想・レビュー
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