内容説明
生涯日本社会を離れて生きるという選択をした時に襲われた恐怖心の根元をたぐっていくと、「籍」の思想に行きついた。張りめぐらされた「籍」の網の目から抜け出すと、いろんなことが見えてくる。日本にいながらにして、共同体幻想の束縛から解き放たれて自由に生きるための発想をソフトに説く。
目次
プロローグ 「文化分裂症」の快楽
第1章 「英語帝国主義」の裏表
第2章 日米豪比較から見えてくる日本像
第3章 「日本人」は「日本的」か
第4章 戸籍・国籍・国際化
第5章 マルチカルチュラリズムの深層
第6章 越境人間のスリル
エピローグ 「日本の超克」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
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読了本。2005/01/01
sumi
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前に読んだ「歴史を考えるヒント」とあわせて考えると、「日本人」って何だろうと考える。残念ながら自分は自分の理想と違い、「日本人」を客観的に、相対的に見ているかどうか自信がない。海外に住んだりしても、幼いときに受けた教育から抜け出せない。日本の文化を紹介することに驕りをあるような気がする。日本国籍を抜けることができるかわからない。でも正直最近の日本にはがっかりさせられることばかり。だからって日本人をやめるというのも無責任な話だけど。2014/07/05
Witch丁稚
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「私は日本人だから、日本文化がよく分かる。あなたは西洋人だから日本文化はよく分からない。しかし私は西洋人ではないが、西洋文化は分かっている」その傲慢さに早く気がついてほしい。まじそれな。P2312021/06/09
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