内容説明
1911年12月14日。ノルウェーの探検家アムンセンが4人の隊員とともに犬ぞりを率い、人類初の南極点到達をなしとげた。イギリスのスコット隊に先立つこと34日。荒れ狂う雪あらし、ズタズタに裂けた氷河、凍傷、空腹。死の可能性を背負いながら勝ち抜いた感動の探検記。
目次
第1章 計画と準備
第2章 南へ向かって
第3章 バリアの上で
第4章 冬
第5章 極点をめざして
第6章 北へ
白瀬南極探検隊関係抜粋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
medihen
6
計画から実行まで極めて合理的かつ建設的に進めるアムンセンと隊員たちの姿の力強さが頼もしい。彼らが行ったさまざまな工夫についても、成功の実績があると思って読むとなおいっそう興味深い。とは言え、このアムンセン自身の記録を読むと、確かに偉業ではあるものの、あまりに計画・予想通りに進みすぎていて少々平板な印象は否めない。ここはやはり、劇的でありすぎるイギリス人探検家たち(スコットやシャクルトン)の物語と対比させて、その陰影を味わいたい。2008/04/02
国重
3
アムンゼンによる南極探検記。犬橇の犬が移動距離だけではなく、隊員の食糧としても利用されていたのが面白い。南極点に近づくに連れて荷物が減り、必要な犬の数が減ってゆくので、往きに解体して雪の中に埋めて置けば、帰り道ではすぐに調理して食べる事ができるし、残った犬の食糧にもなる。2018/02/06
森の安藤
1
ずっと前から欲しくて探していた本。1911年12月14日。アムンセンは人類初の南極点到達を成し遂げた。 「アムンセンとスコット」に大まかな事は書いていたが詳しく知りたかったので探していた。 計画と準備から越冬生活、極点旅行まで詳しく書いている。アムンセンの経験と用意周到さが成功へと導いた。2025/09/30
紺色の風書
1
かなりの厚さがある文庫本で、長大な探検記ですが、読み応えは充分。犬の取り扱いは厳しいが、アムンセンの計画実行力や強かさがよく分かる。2020/05/17
kuro
0
NHKでドキュメンタリーを見てから気になっていて冬休み〜今にかけてようやく読了。引き伸ばし続けた図書返却期限が迫る中、最後はかなりスピーディーに読んでしまったが全体を通してかなり面白かった。犬に関する部分は特に興味深く、人間と犬との関係から動物倫理を語るときに南極点は面白い素材になるのではないかと思った。ちゃんと買お。2023/02/20
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