目次
アイヌ民族の現在
新しい「アイヌ」の誇り
アイヌ語地名を勝手に改悪するな
富士山とアイヌ民族との関係
北大にアイヌ語アイヌ文化講座を
アイヌの立候補
イヨマンテ(熊おくり)
アイヌ民族の「自然に学ぶ知恵」を学ぶ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドラマチックガス
9
本多勝一さんの本は20年ぶり3冊目という感じか。アイヌ政策に関する行政等への批判は非常に過激だが主張がはっきりしておりとてもわかりやすい。かつて多くの人が本多勝一さんに惹かれたというのの原因がこのわかりやすさだとするなら、最近の「ネトウヨ」がわかりやすく過激なレイシズムや陰謀論に惹かれるのと根っこは同じなのかもしれないなと思ったり。違うのは根本にある信念が対権力か、対弱者かの違いか。危うい。同じ話が繰り返され、これでもかと行政のお粗末さが印象付けられる。ジャーナリズム。2023/03/30
AICHAN
8
ずいぶん前に出版された本だが書かれてある内容は現在とあまり変わっていないと思う。昔ほどあからさまでなくとも、今でもアイヌ民族に対する偏見や差別が存在しているからだ。タクシー運転手をしていたとき青年2人を乗せたことがある。1人がやけに攻撃的でもう1人の青年を口で罵り何度も手でバシッと叩いていた。「てめぇ、アイヌのくせしてッ!」と怒鳴っては叩くのだ。アイヌの青年は痛いはずなのに笑っていた。悲しかった。アイヌ民族は北海道の先住民族だし我々の血の中には彼らの血が少しは混じっている。いわば同族なのに、どうして…と。2011/05/14
カネコ
2
○2016/02/07
レコバ
0
身も蓋もない話、マイノリティにとっては、マイノリティであることに自覚的に振る舞う事が最適戦略であり、マジョリティにとっては、マイノリティを優遇しているかの様に振る舞うのが、最適戦略になる。「日本人」はどちらも自覚できていない。2016/09/14
なおぱんだ
0
新聞ジャーナリストであった著者が新聞や雑誌などで発表した、アイヌ民族に関する小文を集めたものです。したがって題名にある”現在”は、それぞれの小文が発表された時期であり、本当の”今”である現在とは一致しません。それだけにアイヌ民族がその当時に受けていた不当な差別などについて言及されたものになっているので、過去の実情を知るものとしては貴重なルポルタージュでしょう。けれどもその内容は、被差別者としての立場からの発言と言うよりも、あくまで思い入れの強い第三者からの視点によるものでしかないような印象を受けます。2010/11/08
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