内容説明
すさまじい円高・ドル安をまねく国際通貨政治の仕組みとはいかなるものか―世界を駆け巡る朝日新聞の第一線記者がG5・G7など、国際会議の緻密な取材と通貨外交に携わる首脳たちの肉声を通して、その解明に挑む。吉野作造賞を受賞した日・米・欧同時出版の国際的ノンフィクション。
目次
第1章 プラザ
第2章 ロンドン
第3章 一国主義の終焉・アメリカ
第4章 円の政治経済学・日本
第5章 ブンデスバンク本位制・西ドイツ
第6章 トーキョー
第7章 サンフランシスコ
第8章 ルーブル
第9章 教訓
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
20
読むのを苦労しましたが、プラザ合意の内容は詳しく知らなかったので、概要をイメージできたのは良かったです。読んでいるうちに通貨は不思議だなと思ってしまいました。2024/02/13
nobody
6
これほどの文筆的ナルシスト・サディストはいない。読者を完璧無視して己の書きたいことだけを書く。その文章の拷問ぶりは、外面的精読で事足りる校正係ですら耐えきれず大出版社の文庫本としては極めて珍しい誤植が何箇所もあるほど。日経新聞がスラスラ読めるなら、即ち為替(ドル安↔ドル高)・金融(利上げ↔利下げ)・財政(積極↔緊縮)・経常収支(黒字↔赤字)・物価(インフレ↔デフレ)・景気(好況↔不況)・石油価格(値上げ↔値下げ)・株式(上げ↔下げ)の8次のマトリックス連関が瞬時に理解できるなら問題なかろう。5次方程式以上2023/10/30
tsune105
1
中国が台頭した2018年現在、残念ながら年月が経過し過ぎて、理解不可能な個所がある。 しかし、国家間の自国通貨のあるべき金額の主張・衝突しまくる臨場感は、充分伝わってきた。 新参者の中国、仮想通貨がある現代において、為替予想が不可能なのは、当時から変わっていないはず。2018/12/02
rbyawa
1
この本のおかげですっかり「プラザ合意」が気になるようになってしまったんですが、これが正直、他で重要だと取り扱われてることはほぼなくて(それはそうだろうw)、要するに戦後に戦前の戦争原因であった通貨の不安定状態を統制するために施行された「管理通貨制度」が崩壊、その後なんとか安定していたところから迷走を始めたところでなんとか各国が取り付けたのがこの合意。通貨が化け物ということだけはよくわかりますw2010/05/12
ハーブ
0
ごめんなさい 駄目でした 文章が苦手だったの2014/11/18