目次
蒲田まで
大部屋10年
大船撮影所
映画最盛期
あるがままに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
27
びっくり。1904年生まれで存命ならおよそ120歳!。小津監督二作目からほぼ全作出演、「日本の父/祖父像」俳優の83歳時点の自伝。◉昭和ひとけた時に俳優研究生・大部屋と大学・結婚・帰郷などを並行する怒濤をへて24歳で小津と出会う。「つまるところ、すぐれた本、すぐれた監督とのありがたいめぐり合いのおかげである」穏やかなる感謝の人。◉さて、同じ大部屋にいても彼だけが彼のような仕事を成し、逆に、彼以外に依頼された仕事だってたくさんあったはず。そこで興味を持つのは、”彼のようにならなかった人たち“ のその後だ。→2022/06/05
たくのみ
9
ぼくとつな喋りが独特な世界を生み出していた俳優、笠智衆(りゅうちしゅう)さんの自伝。日経「私の履歴書」に連載中も読んでいたけど、再読しても面白い。あのゆっくりとした雰囲気が文章にもでていて、それでいて景色が浮かぶのだ。友人の勧めで映画俳優に、でも挫折して僧侶に、夢を捨てきれず再度挑戦、老け役が当たって小津監督に認められ…大部屋にいながらも、タバコ、酒、博打に手を出さず、それでいて演技は下手。構図にこだわる小津映画との偶然のような出会い。真面目さはいつか報われるかもしれないよ。そんな元気をくれるのでした。2013/11/21
酔いよい
4
お寺に生まれた笠智衆さん、坊さん以外ならどんな仕事でもいいと思っていたという。 熊本から上京した笠さんは、 ひょんなことから 友人たちと冷やかし半分で新聞広告にあった松竹キネマの俳優研究所の募集に応募することになる。 そして 面接試験での“容貌点”が満点と評価され合格してしまう。笠智衆、俳優人生の始まりである。 容貌点が満点とは いかにも笠さんらしいエピソードだ。それに なんとなく俳優にというのも(笑)⇒2013/10/25
ゆうこ
3
寅さんのお寺の住職のイメージが強い俳優さんですが、大好きな俳優さんの一人です。大部屋時代から若くしてお父さんの役をした話など、楽しく読めます。
meg
1
穏やかな気持ちになる。 笠智衆の俳優人生。彼の笑顔に癒される。 小津安二郎との友情の様なこころあたたまる関係。俳優を職業というか生きること。 彼の偉大な作品はこれからもずっとお守りのようだ。2023/03/14
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