内容説明
お市、お江、和子と三代にわたってうけつがれた女の意地とは何であったのか。―女帝明正天皇を誕生させ、徳川の野望を実現させた東福院和子、幕府と朝廷、春日局とお江、家光と忠長等々、さまざまな確執が渦まき、愛と無縁な生活に苦しむ女たちの姿を、ともに乱世を生きぬいた側近が語る。
感想・レビュー
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巨峰
17
まさに大河小説という名に相応しい小説でした。浅井家の滅亡から、ついに浅井の血をひく将軍、天皇が誕生、そして4代将軍家綱の時代までを描きます。やがて、平和が訪れて人が穏やかに過ごせるその時代。そんな世の中の素晴らしさが、少しわかったかな2011/10/17
onepei
1
語り手側にもドラマがあって。2017/07/30
りゅっく
0
そして下巻。物語は相変わらずサクサク進みます。ようやく目的の和子の話になり、武家の娘から中宮になり苦労を重ねながらも自分の居場所を見つけた和子に大和撫子のど根性を感じました。昨今の女性天皇を語るうえで引き合いに出される明正天皇、彼女の人生こそ時代に翻弄されたものだったのだろうね2017/11/06