内容説明
８万人といわれる在日華僑。裸一貫から財をなす“白手起家”をモットーに横浜、神戸、長崎などに根をおろし、日本経済にも影響力を持つようになったが、華僑の実体は不明の部分が多い。本書は元新聞記者が１０余年にわたって横浜中華街を中心に、華僑の内部から克明にルポした華僑研究必読の書。
目次
第１部 華僑の歴史となり立ち
第２部 中国料理の主人公たち
第３部 華僑社会で活躍する人びと
第４部 教育と華僑の将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yagian
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1987年の朝日新聞の連載をまとめた本（出版、文庫化に際して増補はあるけれど）なので、やや古いし、網羅的ではなく断片的である。しかし、昔の華僑たちへのインタビューがたくさん収められていて、興味深く読むことができた。改めて「華僑」「華人」という存在がグローバリゼーションの一部を構成するということを再確認した。徳川幕府による開港によって西洋諸国の商人とともに来日した中国人によって日本の華僑社会が成立した。彼らは、日本と西洋諸国の貿易を補完するさまざまな役割を果たしていた。2016/03/18
