内容説明
世界中をかけめぐり特ダネ写真を撮り続けてきた著者が、厳選された500枚余の写真を交じえながらカメラマン人生の跡をたどる。妻の思い出話やシングルライフの紹介から始め、ベトナム、カンボジア、中国、キューバなどの現地ルポ、さらに報道写真論、国内の事件・事故、沖縄報告へと至る。
目次
1 シングルライフ(ガン再発の妻が入院;息子が集団いじめにあった;アメリカ横断バスの旅;やもめ暮らしにも慣れて;若者のための体験的失恋論ほか)
2 その後のベトナム、カンボジア(南ベトナム海兵隊兵士の生と死;ベトナム戦争と日本;ベトナム難民とベトナム戦争を考える ほか)
3 南から北への旅(韓国と北朝鮮;カメラマンの目でみた北朝鮮;北朝鮮への旅;「ピースボート」の元気な若者たち;知られざる社会主義国・南イエメン;中国で考える;湾岸戦争に「正義」はあるか? ほか)
4 報道写真(忘れ得ぬ取材現場;フォトジャーナリズムの歴史と現状;名取洋之助とロバート・キャパ;対談・アマチュア写真家に期待すること;キャパ・戦場の証言 ほか)
5 ニッポン(兵器産業;北炭夕張・三井三池炭鉱事故;大韓航空機撃墜事件;夜間中学で学ぶ人たちと、私の夜間体験;自己を見つめ続けた人生―島尾敏雄;華麗なる俳優―阪東玉三郎;スポーツの楽しみ ほか)
6 わが故郷沖縄(苦悩する沖縄復帰;復帰の日;金武湾に見る開発と自然破壊;1973年・自衛隊;沖縄入りを拒絶されたベトナム人;沖縄における「天皇」「日の丸」「君が代」;昭和の沖縄・もうひとつの女性史;対談・沖縄体験を普遍化できるか ほか)