内容説明
嵯峨野から仙台・石巻へ伝統に培われた歴史の道。
目次
嵯峨散歩(水尾の村;大悲閣;夢窓と天竜寺;豆腐記;渡月橋 ほか)
仙台・石巻(富士と政宗;沃土の民;宮城野と世々の心;屋堕と魯迅;東北大学;塩と鉄;海に入る北上川 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
44
コロナ下で旅に出れない11月の締めは嵯峨と仙台・石巻の誌上散歩。ゆかりの神社・仏閣は訪ねたいリストに入れて置くとして(特に桃山文化の香りが残るという仙台周辺の神社は要必見)、山片蟠桃のこと、アレクサンダー大王の東征と仏像の関係、建築家・石井和紘氏の神社建築への目線等々、余話としての蘊蓄が楽しい。 来年は旅に出よう。2020/11/30
キムチ
27
古今東西、縦横無尽に司馬氏の語りが飛び交う紀行。マンガを読むのとは違う笑いがこみ上げるシーンが随所にある。(例えば、須田画伯とのやり取りや彼のしぐさを表現するくだり)ほんとにこういった方が熟達されたユーモリストだなと感じる。大阪でよく耳にする「かんなび」の由来を知り、目からうろこが落ちた。 仙台、松島のくだりで数人知り合いが登場しているので面白さが倍増。それにしても良くまぁ、詳しい知識が溢れ返る事か。 霊の「松島や・・」の句を幇間の座敷芸とバッサリ切るのには大笑い。 2013/12/12
金吾
18
嵯峨は地元からすぐの場所にあり何度か行ったことはありますが、詳しいことは全然知らなかったので読んでいて楽しかったです。豆腐、北畠顕家、沃野の民、松島と芭蕉の話が面白かったです。2020/08/26
剛腕伝説
18
奥州人の無骨ながら朴訥とした、心意気に触れている箇所がお気に入りです。2020/02/06
わたお
17
今回は京都と東北方面、相変わらずわかりやすく、面白く地域の歴史、風俗がわかってためになります。 東北は印象には薄かったけど熱い地域!2018/08/18