内容説明
医療はだれのためにあるのか?本来、患者本位であるべき医療が、病院や医師本位で行われている現状のなかで、患者のための真の医療サービスの実現を目ざし、真剣に取り組んでいる長野県の病院長の実践記録と、病院のあり方を問い直そうとする新聞記者による医療サービス受益者の立場からの率直な提言を紹介。
目次
1 わたくしたちの実践(患者さんをよく知ることが根本;自分の病院に入院した体験から;母と病気・障害から学んだこと;看護婦を患者のそばへ解放する;なぜホスピス・ケアを始めたか;病院食の「三悪」こうして追放;欧州諸国の老人医療、福祉に学ぶ ほか)
2 受益者がわの望むもの(動物扱いせず人間的サービスを;医師・看護婦から嫌われる患者;開業医の知恵と実践に学ぶこと;本当の情報が説明・納得の基礎;患者の人間理解こそ医療の根本;国立大学の医師がなぜ患者殺害;普遍宗教に学ぶ人間関係の思想 ほか)