朝日文庫<br> 世界名画の旅〈3〉イタリア編

朝日文庫
世界名画の旅〈3〉イタリア編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022605481
  • NDC分類 723
  • Cコード C0171

内容説明

朝日新聞記者が訪ね歩く名画をめぐる物語。破戒僧フィリッポの恋、「最後の晩餐」の大手術、「ビーナスの誕生」の図像学。

目次

豹の墓―エトルリア壁画
ディオニソス秘儀図―ボンベイ壁画
東方三博士の礼拝―ジオット
東方三賢王の礼拝―ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
聖母子と天使―フィリッポ・リッピ
狩り―ウッチェルロ
ウルビーノ公―ピエロ・デルラ・フランチェスカ
春―ボッティチェルリ
ビーナスの誕生―ボッティチェルリ
最後の晩餐―レオナルド・ダ・ビンチ
1498年の自画像―デューラー
嵐―ジョルジョーネ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大阪魂

40
塩野さんのルネッサンスシリーズでボッティチェルリの春とかビーナス誕生がでてきたから、飾ってたこの本取りだしてん!シリーズもんでこれは第3巻イタリア編!イタリア名画ゆーたらやっぱルネッサンス!もちろんボティチェルリの春もビーナスも載ってた!春はこの本書かれた頃修復されて原画の明るさ復活してたんやね!写真でみてもむちゃ綺麗!他にダ・ヴィンチの最後の晩餐、ラファエルロの小椅子の聖母、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の最後の審判とかも収録!ヴェネツィアとかローマの都市の風景も写真で振り返れたりして楽しかったー!2024/02/02

まっと

16
世界名画の旅第3集、今回はイタリアの旅。宗教画も数々採上げられ、これまでの自分の中の苦手意識のようなものが少し消えたような気がする(本質を理解した訳ではないけれど、きっと)。時に自分と同じような高さの目線で語られ、親しみやすい文体で「確かにそうかも」と感じさせてくれることも多いせいかな。これまでの2冊同様、表題の絵の紹介にとどまらず、他の作品に話が拡がり、個々の作品に関わった人たちの生の声を織り交ぜた構成が嬉しい。第3集の締めはキリコ。一時期シュールレアリズムを好んで鑑賞していた身にはちょっと嬉しかった。2022/08/09

NY

11
名画や画家自身に関する謎を、現地取材を通じて解き明かしていくというスタイルで、専門家はいざ知らず、一般読者にとっては情報量は十分。読み応えは抜群です。三十数年前の新聞連載ながら、内容、特に取材の「視点」に古臭さは全くと言っていいほど感じられません。写真も非常に綺麗です。腕利きの記者が書いたということもあるでしょうが、企画全体に相当な時間と予算が充てられたのでしょう。自分も取材の後を辿って、久々にイタリアに行きたくなりました。2019/12/28

みか

10
表紙絵はボッティチェリの「春」。エトルリア、ポンペイの古代美術から、ルネッサンス、20世紀シュールレアリスムまでイタリアの美術史を概観できる構成。特にボッティチェリの紹介が充実しており、「春」「ヴィーナスの誕生」と2作品を取り上げています。海から生まれたヴィーナスを題材とした絵は数多いそうで、ティツィアーノの作品と比較されています。本書はイタリア編ですが、なぜかイギリスのターナーの「金枝」(フレイザーの『金枝篇』の挿絵)も紹介されています。高階秀爾「漱石とターナー」というコラムは面白かったです。2008/05/04

AKO

6
3巻は芸術の国イタリア編!イタリアと言えば文明復興のルネサンス。ルネサンスと言えばボティチェルリにレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどなど芸術史に名を遺す天才たちが爆誕した時代。ポンペイ遺跡の歴史から、近代美術のキリコまで、名画の歴史をたどる旅。デ・キリコの『街角の神秘と憂鬱』などを観たときに感じる、何とも言えない感傷的な既視感の正体が、無人性だという考察にはなるほどと思った。生活感だけを残して、忽然と生物が姿を消した世界。悲しく美しい――。2022/07/16

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