内容説明
幼年期から今日までの、食べものにまつわる思い出を、時代小説の名手が自在に語る。生地・東京はもとより、仙台、伊豆、高松、湯布院など日本各地、さらにはフランス、ベルギー、インドネシアにまで筆を延ばし、各地の香りと味、人との出会いを、歴史余話も混じえつつ巧みに描く。ますます冴える池波節。
目次
ミルクなしのコーン・フレイクス
時代小説の食べもの
ナポレオンの食卓
卵のスケッチ
芝居と食べもの
テレパシーと富士山
ハンバーグステーキ
トロワグロの料理
サン・マロの牡蠣
ブリュージュの桜桃
弁当
元禄忠臣蔵〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かっちゃん(かっち)
28
池波先生、ご馳走さまでした!(笑) (注)お腹が空いてる時は、読まないほうが良いですよ。2016/02/04
あきあかね
23
池波正太郎の食を巡る随筆はどれも食べ物の話の合間にさりげなく著者の人生が垣間見られる。食べ物の味よりも、食べ物を介して人生の記憶が描かれる。取り上げられる料理も必ずしも美食ばかりではなく、つつましくとも著者の心を揺さぶった忘れ得ぬ食べ物が、往時の人との優しい記憶とともに綴られている。 五十年前の夏の盛り、死病の床についた曾祖母の、毎日そうめんが食べたいという希望を叶えるため、亡くなるまでそうめんを作り続けた少年の日の想い出。⇒2022/07/23
ドナルド@灯れ松明の火
18
昔読んだ気がするが読メ未登録だった。池波さんらしい食事に関する主義・主張や思い出がたっぷり詰まったエッセイで、読んでて堪えられない。 お薦め2020/05/03
DEE
7
池波正太郎の作品の中で食べ物がよく出てくるのは、失われつつある日本の季節感を現すためとのこと。今読むと、昔の方が贅沢なものを食べてるような気もする。2023/08/03
まりこ
1
食べたものの話。フランスのオムレツがいい話。有名和食店の料理人がくわえ煙草でフグの刺し身皿へ盛りつけ、おもしろくもなさそうな顔つきで仕事をし、指輪をし、長髪。酒を一本頼んだだけで店を出た。流行っているけど散々な店。作者の酷評は納得できるし、読んでも不快でない。嫌な事を嫌な感じのバッシングにならないのが良い。九星気学の話が気になった。私の七赤金星の話もあれば良かったな。2021/02/14




