内容説明
世界に冠たる経済大国となった日本の時代の気分は、あまりにも極楽トンボではないか。―カラオケ・ブーム、デノミ論争、中曽根康弘元首相の右翼体質、クルマ社会と若者たち等、社会問題の数々を前朝日ジャーナル編集長が観察する。
目次
プロローグ 中曽根康弘―その右翼体質の研究
1 世の姿オモシロく見る(誰がヘアはだめだなんてきめたんでしょうね;デノミの向こうにうまさが見える!?;大韓航空機事件のエアポケットを突く;カラオケ・ブームに手拍子が送れるか?;嫌煙パワーのケムに巻かれるな!;キャッシュレス時代の差し引き勘定は?;財政危機を救うにはもうこれしかない気分;「スパイ防止法」が子分を連れてやってきた)
2 世の姿ナナメから見る(「男々しい女」榎本三恵子論;東北新幹線と刑事被告人;「目白の闇将軍」の実像;野球に反映する世相;文学賞への“ひがみ史観”;教科書・IBM・国際捕鯨委;手を汚さない「知識人」たち;「参院全国区改革法案」7つの大罪;「無党派市民連合」分裂の教訓)
エピローグ 暴走は止めようがないのか