朝日文庫<br> 武田軍記

朝日文庫
武田軍記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022604774
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0121

内容説明

甲斐は四周を山に囲まれた国―その名も「山の峡」の意といわれる。武田氏はここ甲斐の小国からおこり、信玄の代に戦国屈指の大勢力となるが、その没後わずか10年で、あっけなく滅び去った。この壮大な歴史叙情詩―武田氏と栄光と滅亡を、フィクションをまじえず確実なデータのみにもとづいて、なまなましく描きあげる。

目次

甲斐源氏武田氏
この父と子と
南信濃の経略
信玄の政治と武田の軍制
中信濃の平定
東信濃の経略
川中島の戦
関東の経略
駿河・猿江の経略
西上大作戦
長篠の戦
武田氏の滅亡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イエテイ

4
小説ではなく、できるだけ史実を丹念に書いている。面白くはないが武田家興隆から滅亡までの、信玄や勝頼の行動、家臣団などの説明、要するに武田家参考書。新田次郎の小説武田信玄の種本でもあったとか。2022/07/02

けん504

2
戦国歴史小説というより歴史専門書や古文書を読むような難解な言い回しにやや閉口した。登場する武将の名前も殆ど馴染みがないが、辛うじて真田丸の役者の顔を思い浮かべながら何とか文字を追えた。偉大な父信玄を持った勝頼が、背中に張り付いた父の影を振り払おうとして背伸びし過ぎた結果が哀れな末路。並みのプレッシャーじゃなかったんだろうね。勝頼もだが、最期まで主君を守ろうとした重臣達の思いが胸に迫る。2016/07/01

cybertiger

1
著者の小林計一郎氏は、長野県史の編纂に携わったこともある長野県生まれの歴史学者。『武田軍記』は氏の代表作である。本書について氏は、「歴史書ではあるが専門書ではない」と言っている。「小説ではないからフィクションは一切用いない。専門書ではないので煩雑な考証は避ける。」ということらしい。新田次郎氏の『武田信玄』の種本の一冊としても有名。冒頭で武田氏の系譜を軽く流し、信玄の誕生から武田家の滅亡までを簡潔な文章で活写している。信玄の領国経営にも簡単だが触れている。少し旧くなってはいるが復刊が望まれる一冊である。2022/07/04

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