内容説明
我が身に迫る老いとの闘いを痛快に語って反響を呼んだ『銀の座席』から3年。80歳を超えた著者が、その心境を『石の座席』になぞらえて綴る。冷たく、かたい石の座席も太陽が当たれば温かくなる。老人にも周囲のいたわりや愛があれば、石の座席もなかなか素敵じゃないか―老いの孤独と愛、死と宗教、安楽死などの問題を卒直に説き、読む者の心を捉えて離さぬ、老哲学者の達意の文章。
目次
「銀の座席」から「石の座席」へ
つまずき
老人が自由に生きること
愛すること、その難しさ
生と老いと死と
『随想録』の教え
生きがい
怠惰のすすめ
ともに老いる―夫婦について
人間、ひとりでは生きられない
安楽死
死は迎えるものか
残された老いの時間
生涯の幕引―あとがきにかえて