内容説明
朝日新聞のベテラン国際経済記者が中国滞在中、「北京特派員」の枠をこえて掘り起こした激しく動く巨大な隣国の内部。高級幹部の子弟から庶民まで奥深い中国社会のさまざまな声を伝え、その政治・経済社会の構図を分析する。サントリー学芸賞受賞。
目次
第1章 農暦の世界―日常の風景
第2章 「歴史問題」―引きずる重い過去
第3章 文革世代―問題青年と青年問題
第4章 党―威信低下する前衛
第5章 特権―既得権益保護の構図
第6章 軍隊―ヒビ割れる鋼鉄の長城
第7章 幹部―中国式管理者の憂鬱
第8章 国情―規模の不経済
第9章 小事―胡同の経済学
第10章 官商―コネ社会の構造
第11章 運動―「収」と「放」の循環
第12章 内部―世界の中の中国へ