内容説明
ソニーを日本の企業から世界のエクセレント・カンパニーに脱皮させた経営者が、年功序列と学歴主義が横行する日本独得の社会風土を批判し、若い人たちに自己の才能と情熱が生かせるスペシャリストたれと提言する。
目次
開放経済体制の中で
アメリカの会社
会社は遊園地ではない
学歴無用論
働かない重役追放論
日本の企業から世界の企業へ
ソニーの歩み
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
9
学歴無用というタイトル惹かれて図書館で借りた。本書で語られている学歴無用というのは経営者の目線での不要という事らしい。個人に学力が必要なのか?ぼく自身の考えでは必要だと言わざ負えない。それも超一流のブランド力である。現在のソニーや慶応や東大といった超学歴社会の申し子たちを採用している事を考えると複雑な気持ちになる。盛田氏は天才的経営者だったそれは事実であり、出版から46年を経て、この本は新しいとさえ感じてしまう。それほどの先見性があったという事だろう。2011/05/09
ビビアン
2
大正生まれの人と思えぬ。2024/07/20
Ikehan6013
2
マーケティングの観点持っている会社どれだけあるだろうか。交渉毎。、日本人は守りの対策ばかり2018/10/24
keitastar
2
「何大学を出たからというだけで、その人の価値が決まるわけではない」「あなたの特徴はなんですか」「技術に携わる人間も、やはり、広く企業としての目的と力と現状などについて知識を持たなければならない」「ビジネスというのはつねに、最小の努力で、最大の効果をうむようにすること」「ソニーの製品は高級品であり、業界のキャデラック、ロールスロイスになろうという心構え」「よその製品の模倣ではなく、可能な限り独自の新分野を開拓しよう。そうすれば破壊的な競争を避けられる。古い市場に販売するのではなく、新しい市場を作り出すのだ」2012/05/12
ishicoro
1
30年前にこれほどのグローバルな視点を持てていた盛田さん凄いですね。アメリカのいわゆるジョブディスクリプションで専門職を採る人材採用方式を目の当たりにして年功序列的日本企業文化への問題提起をしていた一方で、名ばかり管理職が増えていく状況に対して課題意識を持ちながら正しい手打ちが自社に対してできなかったのは残念なところですね。もっともっとこの価値観を発信してくれていれば日本社会ももう少し管理職=楽ができるような社会が生まれていなかったのかも。貴重な国際人ですね。2018/06/02