内容説明
洒脱な語りに甦る江戸の面影。落語や先人の思い出の中に生きている、懐しいあの町、この路地。
目次
日本橋
京橋
神田
下谷
浅草
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポン・ザ・フラグメント
3
寄席には行かないのに落語が好きだ。 けっこう詳しかったりする。 歳を重ねるにつれてこういう周辺知識ばかりが溜まっていく。 我ながら最低だと思う。2014/08/02
tama
2
他市図書館からのお取寄せ 和田誠「ほんの数行」で見て読みたくなり。もともと円生師匠好きでレコード買ったほど。江戸の土地にまつわる思い出話(上巻は日本橋~浅草・上)。「噺」の速記らしく、口調が高座のまま!「踊りなんざ俺ァ踊れねえ」「実にどうもうまいな」とか。特に後者は「実にどうも」と「うまいな」の間にちょいと間を置く!これがああた、絶品。当時「絶句して喋っていた」芸人さんもいらしたとか。言葉のリズムの良さが、文字を追う行為の後押しをしてくれますね。では年末年始の佳き時間を過ごすために下巻(浅草の下~)へ。2014/12/31
Gen Kato
1
再読。圓生の著作(口述なのだろうが)はときどき読み返さずにはいられない。明治の風俗から江戸の知識まで、絶妙の語り口で披露されて、耳もとに声が聞こえる心持ちになる。2013/08/07