感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
16
Ⅰに引き続き日本の生活史がわかるような本です。2015/01/08
ホークス
4
維新前から昭和20年代の、個人蔵の風俗写真や肖像写真を集めた本。様々な境遇や使命を背負った男女の表情が生々しく、見ていると苦しくなる。この苦しさはどこから来るのか。本文で清水幾太郎は「関東大震災の写真を撮った人が許せない。自分は写される側、との意識から抜け出せないから」と告白している。一般化も抽象化も重要だが、宿命からも宿命による強い偏った想いからも逃げ切れないならば、むしろそれに正面か向き合うしか再生への道はない。写真を見つめる苦しさは、無数の「向き合う覚悟」に晒される苦しさなのかもしれない。2015/07/03
ニックネーム
1
明治から昭和初期にかけての写真がただひたすら載ってる文庫2冊。 でも昭和の終わりに編纂された 『当時のそれぞれの家庭に眠っていたような大昔のとっておきの記念写真だよ!』というものばかりなので、なんですかね。 ものすごいものばかりですよ。 『ヒトラーと(海外赴任していた)夫』とか。沖縄で私が住んでたところの戦後すぐの写真とか。学童疎開中の子供たちの写真とか。なにもそんなに沢山お宝つめこまなくても!!っていうくらい私にはドキドキおのれのせかいにどっぷりなおたくかいどうまっしぐらなしゅぎょくの文庫ですだー。2018/01/18