朝日文庫<br> 街道をゆく 〈16〉 叡山の諸道

朝日文庫
街道をゆく 〈16〉 叡山の諸道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022601865
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0126

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

60
比叡山には坂本からケーブルに乗り行ったことがあります。その時に、私も作中の司馬さんと同じ体験をしていて(お蕎麦屋さんを間違える)親近感が湧きました。私が訪れたのは司馬さんより30年ほどあとですが、あまり風景も変わっていなかったのかなぁと思ったり…最澄の歌、赤山禅院の由来、元三大師など知らないことを知ることの楽しさに満ちた作品です。中でも回峯行者についてや法華大会のくだりは興味深く読みました。2017/03/24

Book & Travel

49
今回は「叡山の諸道」ということで、一冊丸ごと比叡山。坂本、赤山明神、曼殊院、横川などを巡りつつ、最澄をはじめ円仁、元三大師、良尚ら天台宗の中心となった人々の話を中心に、元は叡山で修行した法然、親鸞、道元も加わって、仏教史全体を含めた歴史随想がわかりやすい筆致で展開される。いつもの事ながら、その博識ぶりに脱帽。篤実で権威的でない最澄から始まりながら、王室と結びついて大きな力(武力含め)を持つが、武士の台頭、信長による焼討ちで力を失っていく叡山の歴史の流れがよく理解できた。最後の法華大会の取材も興味深い。2016/10/23

kawa

46
叡山の諸道。比叡山には昨年初めて行った。毎度のことながらこちらを読んだ上で行っていたら10倍は楽しめていた。まあ、再訪の意欲が増したということで良しとしよう。多少仏教に関心を持っているので、最澄と空海の関係、最澄の後継者としての円仁、良源の存在、南都仏教との論争、鎌倉時代の宮廷のための官寺ゆえの衰退等々、なるほどと思う項目が多数で興味深く読了。2020/05/21

Tadashi_N

42
比叡山は一つの山だと思っていたが、実際は違った。2018/03/15

かっぱ

35
比叡山には子供のころから何度も登っています。ただ、いつも同じようなルートばかりで、かつて「一山大衆三千」と言われた山内を隈なく巡るなどということは到底できていません。京都市内にある門跡寺院である曼殊院には行ったことが無く、茶室の八窓軒にはぜひ訪れてみたいです。曼殊院に関する「水景の庭」の項で、「東京から来た学生さんが一日中無言で八窓軒に座っていた」という話を聞いた司馬さんが、「その感受性に羨望を感じた」と記載されています。確かに若くしてこのような感受性の持ち主は珍しいように思いますし、羨ましくもあります。2015/06/20

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