朝日文芸文庫<br> 街道をゆく 〈11〉 肥前の諸街道

朝日文芸文庫
街道をゆく 〈11〉 肥前の諸街道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022601810
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0126

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

45
長崎は修学旅行で訪れました。この本を読んで行ったならばより楽しめたかもしれないと惜しい気持ちです。南蛮貿易の開始についてなど勉強になりました。2022/05/14

kawa

31
肥前の諸街道。唐津辺りの元寇の足跡と、戦国末期のポルトガル・オランダの宣教師・南蛮商人の波濤のうちよせの様子を巡る西肥の海岸線の旅。平戸は山鹿流兵学家元の地。兵学とは、恥をかかないように「大将として(敵の)首実検の作法をどうするか」という類いのものという蘊蓄には笑わされる。110人の乗員のうち20人しか生き残れなかったという英国人・三浦按針のマジェラン海峡周りの日本漂着、長崎の街の事はじめはポルトガルへの無償贈与、まかり間違えば現在のマカオのようになった可能性も、等が印象的。2020/04/12

Tadashi_N

29
玄界灘と東シナ海は、海外に接していると実際した。2016/12/04

koji

26
「街道をゆく」21作目は、肥前諸街道(唐津~平戸~佐世保~長崎)。主として南蛮貿易の足跡を辿ります。しかし司馬さんは、平戸にも長崎にも南蛮時代の遺構は「何一つなく」と嘆きます。それ故「空想しているほかない」と自嘲ぎみに語りますが、そこはそれ、多くの登場人物のエピソードをふんだんに盛り込んだ司馬節が冴え渡ります。吉田松陰、山鹿素行、葉山佐内、カッテンディーケ、平戸松浦家、明末の海賊王直(この人は葡萄牙貿易を語る上での重要人物)、三浦按針、ザビエル、パードレトーレス等々。この後の「南蛮のみち」編が楽しみですね2025/11/17

くみ

26
先月末に長崎旅行に出かけました。行く前に読み切れずに帰りに大村湾を眺めながらしみじみ読みました。それはそれでよかったのだけどもやはり事前に読了していけばよかったと後悔。南蛮船到来から鎖国に至るまでの長崎、平戸の歴史。特に今回殉教の地を巡ったので、事前に読んでいたら1つ視点が増えていたなぁと思いました。そして司馬先生の須田画伯に対するストレートじゃない敬愛表現もよかったです。可愛い。2019/07/05

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