朝日文芸文庫<br> 街道をゆく 〈3〉 陸奥のみち、肥薩のみちほか

朝日文芸文庫
街道をゆく 〈3〉 陸奥のみち、肥薩のみちほか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022601735
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0126

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

68
3本立てだが『肥薩のみち』のみ読む。先日来の熊本の地震に刺激されたのだ。おまけに今年は司馬遼太郎没後20年。丁度良い。題名通り司馬さん(この当時48歳、『翔ぶが如く』連載中)が訪れた昭和の熊本~鹿児島。文系の話題がペダンチックに出てきて、無人島に持って行くならこのシリーズかと思う。この当時は娘時代に西南戦争を体験した老人も居て、熊本で直接話を聞いている。中央政権の最南端の影響下であった熊本と、終始独立国的であった薩摩。西郷隆盛軍が熊本城を攻めたのも、そこに中央政権の象徴を見ていたから…というのは面白い。2016/04/16

kawa

43
日本を古代国家として成立せしめた弥生式農耕・稲作の伝播が、それまで文明的に先行していた可能性のある東北・青森地方の縄文的風土を駆逐していく関係が興味深い。盛岡・八戸の南部藩のルーツがもともと山梨・南部氏であることや津軽藩との軋轢も面白い。以上のほか、訪ねたい場所としては、「肥薩のみち」では、田原坂、人吉、竜ケ城。「河内みち」では、高貴寺、観心寺、河内・大ケ塚。2019/08/10

TCD NOK

28
戊辰戦争で、幕軍として抵抗した東北諸藩に対し勝利した薩長は、東北の面倒など見てやるものかと、先の北海道の開拓を優先した。他にも、仏教が入ってこなければ、馬肉の産地として栄えることもあったり、色々と東北は歴史の影響をマイナスに受けて来た。また、江戸時代に南部藩の藩主を、隣の津軽藩の藩士達が襲撃したという、お取り潰しになってもおかしくない事件も起こしていた。どうも、東北の藩というと藤沢周平の雲坂藩のイメージがある。あと、この街道をゆくにいつみ同行している須田画伯は下着を三年に1回しか洗わないそうだ…。2020/03/27

yamahiko

28
肥後と薩摩の人間性に触れるくだりは、司馬史観の真骨頂だと思わずニンマリ。隼人はもうどこにもいないかと思うと、西南戦争について詳しく知りたくなりました。2017/10/22

Tadashi_N

26
薩摩に対する考察が面白い。2016/05/26

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