内容説明
日本の歴史は日本の女性たちの歴史でもある。女性を主役にみてみると、新しい日本史像がみえてくる。清少納言や紫式部…、宮廷の女性はどのように政治に関わっていたのか。妻の家に婿入りする結婚から、夫方への嫁入り婚へ。家族を育むなかで子育て、介護は誰が担ったのか。田植え、機織り、酒売りなど働く女性たちの姿は?戦争に女はどう関わり、どう扱われ、平和にむけてどう動いたか。政治、家族、労働、性、表現、戦争・平和の6テーマ85項目12の人物コラムで読み解く、既成の時代の枠にとらわれない日本史。
目次
1 政治
2 家族
3 労働
4 性
5 表現
6 戦争・平和
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
45
時代を生きた女たち 新・日本女性通史。 総合女性史研究会の著書。日本の歴史を女性たちを主人公にして、女性にとっての環境という視点からまとめた良書。日本の歴史上、大活躍した偉大な女性も存在していたけれど、あくまでも少数派。女性の活躍なくしては日本の将来はないからこそ、女性差別や女性蔑視のない真の女性活躍社会を目指して国民全体で盛り上げていかなくてならないと思う。2018/12/28
ドシル
0
古から現代まで、様々な切り口から女性史をひも解き、解説している1冊。 同じ女性として、とても興味深く読みました。 昔は女性天皇も当たり前だったのがどういう歴史の流れで、女性天皇がなくなったのか...。 また昔の婚姻の形。時代の流れで求められてきた女性像の変遷など色々な意味で興味深く読みました。2012/04/25