朝日選書
西洋と朝鮮―異文化の出会いと格闘の歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 252,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599391
  • NDC分類 221.05
  • Cコード C0322

内容説明

1601年マテオ・リッチはキリスト教と西洋科学を携えて北京入りし、中国・朝鮮で天文学、地理学が伝わっていく。一方、日本には1543年種子島に鉄砲が、49年には鹿児島にザビエルがやってくる。東アジアでキリスト教の排除、鎖国化が進められるなか、江戸幕府は洋学を容認、やがて『解体新書』に結実する。19世紀、東から、西から押し寄せるウェスタン・インパクトのなかで、アヘン戦争で門戸開放を迫られた中国と、黒船により攘夷から開国、維新を迎えた日本。しかし朝鮮の近代化は2国とはまったく異なるものだった。17~19世紀、近代の目前に朝鮮では何が起こっていたのか。碩学による、思想史から考える東アジアの近代化。

目次

第1部 十七世紀 漢訳西洋書の伝播(イエズス会と朝鮮;明末中国の漢訳西洋書;鄭斗源とロドリゲス;昭顕世子とアダム・シャール;済州島に漂着したオランダ人)
第2部 十八世紀 西学の受容と反発(李〓(よく)と星湖学派―西学受容の思想を拓く
慎後〓(たん)の天主教批判
安鼎福の天主教批判
キリスト教会の成立と珍山事件
北学派の西学観
正祖時代の西学)
第3部 十九世紀 天主教迫害と西学の凋落(一八〇一年の辛酉教難;孤高の思想―崔漢綺の西学観;儒教とキリスト教の対決;鎖国から開国へ)
近代化の岐路―日本との比較
補論 茶山丁若〓(よう)の自撰墓誌銘(壙中本)

著者等紹介

姜在彦[カンジェオン]
1926年、韓国済州島生まれ。文学博士(京都大学、1981年)。大阪市立大学講師、花園大学教授を歴任。朝鮮近代史・思想史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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