内容説明
不況を背景に、近年増加する「自死」。「なぜ?」「どうして?」。遺された家族は、答えの永遠にでない疑問にからめとられ、悲嘆のどん底に突き落とされる。「自死は弱い人間のするもの」「恥ずべきこと」という社会の偏見や、「あの時きちんと話を聞いていれば」という自身の罪責感、そして「元気を出して」「早く忘れなさい」といった人々の何気ないひとことが、さらに彼らを追い詰めていく。「自死」であるがために、遺族は口をつぐみ、社会に背を向けてしまいがちだ。絶望の末に、あとを追おうとする人も少なくない。しかし、彼らには生きる権利がある。引き裂かれんばかりの心の行き場はどこにあるのか?周囲の人間はどう支えればよいか?遺族が人生を取り戻すために、遺族自身と彼らを支える人々に知ってほしいことがある。
目次
愛する人の「自死」
1 遺族の声(信仰が私の人生を変えた;私はなにに負い目を感じていたのだろう;こんなにも激しい闘いが続くとは思わなかった ほか)
2 グリーフワーク(悲嘆のプロセス;グリーフワーク実践編;「分かち合い」のすすめ)
3 「自死」が遺すもの(自死遺族に注がれるまなざし;自死者の心理;遺族にどう接すればよいか ほか)
著者等紹介
平山正実[ヒラヤママサミ]
1938年東京生まれ。横浜市立大学医学部卒業。医学博士(精神医学)。東洋英和女学院大学大学院教授(「死生学」の講座を担当)、同大学死生学研究所長。聖学院大学総合研究所客員教授。北千住旭クリニック院長。グリーフケア・サポートプラザ理事長。脳死下での臓器提供事例に係る検証会議委員、ドナー家族の心情把握等作業班班員、HIV感染被害者遺族等に対する健康被害等の対応に係る調査研究会委員(以上は厚生労働省管轄)
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