朝日選書
世界遺産 吉野・高野・熊野をゆく―霊場と参詣の道

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598585
  • NDC分類 291.65
  • Cコード C0321

内容説明

峻厳な修験の山、吉野・大峯。高地に拓かれた密教の原点、高野山。霊験あらたかな神仏の鎮まる、熊野三山。上皇や貴族らは山伏の先達に導かれて厳しい修行に耐え、いくどもこれらの霊場へ向かい、浄土を求めた。やがて「蟻の熊野詣」といわれるように、武士・庶民らが次から次へと霊場を目指してルートを切り拓いていった。三つの霊場の歴史をふりかえり、今に残る石畳、道標、王子跡をくまなくたどりながら、霊場をむすぶ古道に刻まれた、日本が誇る自然と祈りの景観を解き明かす。

目次

1 吉野・高野・熊野の歴史と文化
2 紀伊山地の霊場(吉野・大峯;高野山;熊野三山)
3 参詣道を歩く(大峯奥駈道;高野山町石道;熊野参詣道(紀伊路と伊勢路;中辺路 ほか))

著者等紹介

小山靖憲[コヤマヤスノリ]
1941年兵庫県生まれ。東京教育大学文学部史学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。和歌山大学教育学部教授をへて、現在帝塚山大学人文科学部教授・和歌山大学名誉教授。日本中世史専攻
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

35
世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」について解説した本です。まず、吉野・大峯、高野山、熊野三山について立地や歴史を解説しています。そのうえで、それら霊場への参詣道である、大峯奥駈道、高野山町石道、熊野参詣道を解説しています。私はトレッキングを趣味としており、これらの参詣道をコマ切れですが思い立った都度、少しずつ歩いています。ですので、とても楽しく読むことが出来ました。2021/11/06

アメヲトコ

7
2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録されたのに合わせて翌月刊行されたもの。吉野・大峯、高野山、熊野三山の歴史とそれぞれの参詣道について著者自身の踏査をふまえて解説がなされます。岩波新書の『熊野古道』の拡大版といった趣。著者としては亡くなる前年の一冊で、あとがきでは世界遺産登録をめぐる問題点への苦言を呈しており、道とは線ではなく面としてとらえるべきとの指摘が印象的です。2019/05/19

Kazyury

6
熊野の世界遺産登録にも尽力された小山氏による、主に歴史の視点からみた吉野、高野、熊野三山。フィールドガイドとしての記述もあるが、高野龍神スカイライン等の道路網の開発に対する無念が強く感じられた。 世界遺産としての背景知識を得るうえでお勧め。2019/04/10

ぼたん

2
大学のレポートの為に…。各霊場と各参道の説明と歴史、参道の今の姿などが書かれています。2012/12/07

kino

0
地図や写真が多くためになる。2012/10/11

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