出版社内容情報
これが本当にあのピカソ、あのゲーテ、あのルソー!? 世界の天才50人のあっと驚く私生活を3~70年代まで十年きざみで描いた裏面史
内容説明
古今の天才・偉人60人の知られざるプライベート・ライフを、年齢を切り口に、30~70歳代まで十年きざみで集大成したエピソード集。自伝や手紙、日記などの直接資料をもとに天才たちの生き方を描いたものだが、従来の伝記には見られない、あっと驚く新事実のオンパレード!読書の楽しみを満喫させてくれるユニークな人生読本。
目次
三十歳代(三十歳は一人前か;ドストエフスキー―シベリアの「死の家」で ほか)
四十歳代(エカテリーナ二世―恋多き女帝;ドストエフスキー―賭博狂時代 ほか)
五十歳代(五十歳は初老か;フリードリヒ大王―厭世的なエピキュリアン ほか)
六十歳代(ヴィルヘルム一世―六十歳からやっと本格始動;ヴォルテール―「四つ足で歩きたくなってきた」 ほか)
七十歳代(ゲーテ―七十七歳にして結婚願望;老化の長所、短所 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
15
「人格化された神なら、わたしにはまったく何の意味もない」「迷信はすべて信じない。神は抽象だ」とのエジソンの言葉に共感する。徹底的な合理主義者エジソンは、シンボル化された神は排除したが、不変の法則は信じた。発達障害ともいわれた徹底的な合理主義がその哲理の裏付けだろう。その拘りが晩年裏目に出る。その真理の存在には気付いていたが、出会うことがなかった。だから己を原器とせざるを得なかったのだろう。2019/12/17
kazuさん
4
ルソーはエミールなどの著書で知られる天才的な哲学者、政治学者、教育論者。エミールでは子供の理想的な教育について論じている。ルソーは生活に困り、エミール執筆中も含め、同棲していたテレーズとの間に生まれたばかりの子供を合計5人も次々に孤児院に入れた。これは衝撃的だ。自著で掲げた教育論とは明らかに食い違う。当時のパリ社交会で成功するためには、宿屋の元手伝いで読み書きの出来ないテレーズとの間に出来た子供は闇に葬るしかなかった。天才は、時として、日常生活とは無縁の世界で、彼らの傑出した作品を生み出すのだろう。2021/01/12
ハカセ
0
結構分厚い。好きな人物・エピソードだけ読むというやや邪道な読み方をしてしまった。2011/11/10