感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
5
意外と深い内容です。パン、単なる食料以上の何かでした。日本人がお米に特別な思いを抱くようなものかな?2014/05/21
さいと
5
なんという労作。パンについてここまで広く深く書かれたものは見たことがありません。麦の歴史から始まり、焼き方(窯の歴史)、パンそのものの歴史まで。おなかいっぱいです。一万五千年前に始まった麦栽培が如何にしてパンを作り、今に伝えられているのか。パンを食の中心とするヨーロッパ、中東にとってはまさに食べるということや文化の根源にかかわることなのだと実感しました。この本につづく研究書が出てほしいものです。だってこれ98年の出版・・・。2011/01/15
印度 洋一郎
3
パンの材料の麦の歴史から、その製造法、焼くためのパン窯の構造、パンそのものの変遷に至るまで、パンの奥深い世界を丹念に調べた労作。パンそのもののみならず、パンを食べる文化の歴史についても深く考察。ビスケットもピザもワッフルも春巻も、皆広義にはパンの仲間なのだ。日頃何気なく食べているパンについて、何と無頓着であったかを痛感させられた。パンに関する人々の思いは、日本人ととってのコメ、もしくはそれ以上かもしれない。特に、ヨーロッパ各地でフィールドワークしたパンと人との関わり方も、正に"命の絆"で感じ入ることも多々2012/03/24
家守
3
何気なく食べていたんだけど、日本のパン文化がどれほど浅いものか実感する。これほど深く広いものだったのか!2011/03/18
コバヤシ
1
パンの歴史を知るための入門書。地域によって使われる材料や焼き方が違うこと、キリスト教との関係、焼かないパンが存在したことなど、多角的にまとめられている。個人的には童話ヘンゼルとグレーテルに登場するカマドに関する考察が面白かった。この本を参考に、パン屋に陳列されているパンたちに思いを馳せるのも面白い。2016/12/26
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