朝日選書<br> アフリカは本当に貧しいのか―西アフリカで考えたこと

朝日選書
アフリカは本当に貧しいのか―西アフリカで考えたこと

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022595829
  • NDC分類 302.44
  • Cコード C0331

目次

第1部 アフリカはなぜ貧しいか(夜汽車は国境を越える;「近代」という途方もない力;ある革命人民共和国の崩壊)
第2部 アフリカ社会のダイナミズム(ダカールという町;帆かけ船は進む;アフリカ史を考え直す;民主化はこうして起こった)
第3部 アフリカと私達(「私はコンゴかチャドを選びたいと思っています」;木を見て人を見ず;アフリカは本当に貧しいのか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kumako

4
曽野綾子さんのエッセイを読んで興味を持ったアフリカの貧困や人々の性質。古本市で見つけたこの本は26年前に書かれたものなので現在のアフリカとは違うのかも。貧困であり続ける事からくる諦め、支援を与える側と与えられる側の考え方のズレからせっかくの支援が無駄になる、というのは曽野さんのエッセイにも書いてあった。そしてこの本を読んで著者が最も主張したかったのは、アフリカの人々自身が、主体性をもって発展する事を考えろという事だと読みました。私たちの定規でアフリカが本当に貧しいと測るのは間違いと思います。2019/08/29

wei xian tiang

2
日本人には人類学の有名なフィールドとして東アフリカの方が馴染みがあるのか、あるいは旧仏領より旧英領の方が言葉の面でとっつきやすいのか、古本屋で手当たり次第に買ってきた本もタンザニア、ケニアなど東のものがほとんどである。ナイジェリアはビアフラ戦争がらみ、マリも旅行記を一冊読んだが、西アフリカを書題に入れた本はほぼ初めて読む気がする。ギニアの失政にも関わらずなお仰慕される独裁者セクトゥーレの話が悲しい。2018/05/20

印度 洋一郎

2
1980年代初頭から約10年間、西アフリカ各地に滞在していた日本人研究者の覚書。「アフリカは貧乏だけど、心は豊か」みたいなアフリカ万歳ではなく、「低開発地域」という上から目線でもなく、なるべく現地の視点に近付いて、冷静にアフリカを見ようとしている貴重な記録だ。文化、社会、経済、政治など色んな切り口で西アフリカの社会に迫っている。同時に、先進国で暮らす者との凄まじいまでの意識の距離も感じさせられた。世界は我々の知らないことばかりなのだと思う。2010/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1420062
  • ご注意事項

最近チェックした商品