朝日選書<br> 成島柳北

朝日選書
成島柳北

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784022595157
  • NDC分類 289
  • Cコード C0023

内容説明

幕閣の要人から新政府と「文明開化」の辛辣な批判者へ―。醒めた意識で鮮烈な「二生」を生きた美学の根元を若き日に享受した豊饒な江戸文化の諸相に探り、鴎外・荷風へと続く精神の系譜を描く評伝。亀井勝一郎賞受賞。

目次

序 遊びの精神
1 若き将軍侍講
2 柳橋遊日
3 風俗誌の系譜
4 「伊都満底草」の交歓
5 兵馬の人・無用の人
6 パリの柳北
7 「柳橋新誌」の意味するもの
8 新聞の世界へ
柳北と荷風―エピローグ風に
年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しずかな午後

9
成島柳北(1837~1884)、幕末から維新後に活躍し、近世から近代への狭間を生きた文人。奥儒者として将軍に儒学を講じ、一方で柳橋の花街を遊び歩き『柳橋新誌』を著した。しかし、時代の流れは彼を単なる文人墨客では終わらせない。幕府の外国奉行となり、維新後はパリに留学し、明治の世には新聞記者として活躍した。その四八歳の生涯で、肩書や立場は次々に変わったが、一貫して文人らしい諧謔と風流心を持ち、権力に対するひねくれた抵抗を書き続けた。2024/09/12

rbyawa

4
j121、この前まで同じ新聞人である福地桜痴を読んでいて「経歴が似てる」と考えていたら少し後輩の上位アップデート版が福地だったようで正直頻繁に出てきていたが、あちらは政府高官の後ろ楯たんまりの上、なぜか筆禍にも遇うので目立つね…(筆禍に遇うと世間の評価が上がる)。花柳界記事がなぜ政治批判なのかは不思議だったがなるほど薩長の武士の評判が悪かったためか…。新聞の本で見ていた朝鮮討伐の時の現地での逸話などがなくて残念、永井荷風の遠い親類らしく、彼が日記を残さなければ危なかったらしく、確かに硬派記者と思ってたな。2019/11/28

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