内容説明
バルトーク、コダーイ、ブランクーシらを惹きつけてやまなかったマラムレシュは、厳しい歴史を秘めるが故に、独特の伝統を守る暮らしを続けてきた現代の秘境である。豊かなフォークロアと折にふれて歌われる即興歌に彩られた、たくましくも陽気な農牧の民の暮らし。生きている中世、ルーマニア辺境の山村マラムレシュへの案内。
目次
1 牧羊祭(羊の村へ;羊と祭り;野外の宴)
2 村の暮らし春・夏(春から夏へ;山の羊たち;里の作業;女の仕事;モミの木;市の立つ日;村の日躍日;変化)
3 村の人びと(教会とともに;歴史と信仰;村の技術者;不思議な力)
4 村の暮らし 秋・冬(秋から冬へ;坑夫ペートレの死;アウロラの結婚;冬から春へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cyan
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前に一冊、同著者の本を読んでおり、そちらがイマイチだったので、こっちもどうかなあ……と思っていたのだが、こちらは面白かった。(スマホからなので後で書き足します)2014/10/16
まつき
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前に「世界不思議発見」でやってたのを思い出して、借りました。当然だけど、日本とは違う独自の文化がおもしろい。羊と歌に包まれた生活もいいものだと思いました。2012/02/05
ナギウミ
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センスが問われそうな、タピスリー作り。私絶対こういうの無理だわ……。どんな色合いのものを村の娘たちが作っているのか、かなり気になる。2019/01/21
俊太郎
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ルーマニア北部、マラムレシュ地方の小さな村の一年。伝統の中の生活をうまく描写してあってわかりやすい。著者が極力自分を消して、カメラになりきろうとしているような文章も好感。2018/04/18