感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cocoa
1
シャガールの郷愁をずっと感じる。彼の絵や表現とは逆のようだけど、「私は現実的である」というのが私にも何となく理解できる。才能があることと感情的であることで彼の人生は誤解や嫉妬が多かったのかもしれないけれど、愛情には応えるけど、否定的なものからは去るというのも芸術家的。この本には書かれてないけれど、先月行った版画展の中の言葉に感動。戦争や迫害の時代を生きた彼の結論、「あらゆる問題を解決するのは愛である」ということだった。愛には色々ある。恋人への愛、家族愛、友愛・・・。どのようなカタチでも、行動の理由が愛であ2011/10/19
とぐち
1
とにかく傑作。自伝だが、これはおそらく小説で、そして傑作。小説はフィクションばかりが小説というわけではない。シャガールの絵しか見たことない人にはぜひ読んでほしい。そして絵なんかに全然興味がなくても、おもしろい小説を探している人にはぜひ読んでほしい。すげーよ、シャガール、こんなものを書けるなんて。