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内容説明
ハーブ河に浮かぶ豪華ヨットでいましもスターへの階段を駆けあがろうとしている新人歌手ターマーのデビュー・イヴェントが、多くの業界人を招き、華々しく催されていた。テレビ中継のカメラも見守る中、挑発的なパフォーマンスがクライマックスに達したその時、銃を手に突如乱入した二人の男が、ターマーを誘拐した!事件は87分署の管轄となり、キャレラとホースが捜査にあたる。だが事件が報じられるや、ターマーの曲は大ヒットとなり、FBIまでもが捜査に介入してくる…大胆不敵な誘拐犯との熾烈な知恵比べに、87分署精鋭が総力で挑む。
著者等紹介
マクベイン,エド[マクベイン,エド][McBain,Ed]
1926年ニューヨーク生まれ。87分署シリーズは世界的な人気を誇っている。他にもホープ弁護士シリーズや単発作品、エヴァン・ハンター名義の作品など、多数の作品を発表している
山本博[ヤマモトヒロシ]
1931年生。早稲田大学大学院法律科修了。弁護士・著述業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
58
9.11の衝撃の余波がまだ強く残るアメリカのとある架空都市。新人歌手のデビュー・イヴェントが行われていた豪華ヨットで、パフォーマンス中の女性歌手が突然乱入してきた男によって誘拐された。男たちがつけていたのはサダム・フセインとアラファトの仮面ということから、当時のなんともいえない空気感が伝わってくる。マスメディアを利用しようとした犯罪。だが、事件は、犯人の思いとは違う方向へと進んでいってしまう。それもまあ、自業自得ということか。2023/09/12
アーチャー
9
計画通りに実行された誘拐事件は、これまた計画通りに事が運ばないのが常なわけだが、本作の誘拐事件の顛末は個人的にはかなり意外&衝撃だった。それにしてもマクベインは時代を取り入れるのが実にうまい作家だったんだな~とあらためて知りました。2013/06/08
ヨッシー
2
やや憂鬱にさせますね……。2008/04/13
八百蔵
1
警察小説としてはピカ一だと思っている87分署シリーズ。嫌な奴として登場したオリー・ウィークス刑事に、同僚以上恋人未満の存在ができる。彼女から「じゃ、一番信頼できる人の名前は?」と問われたオリー。その答えは「スティーヴ」。 オリーも読者と同じ、スティーヴ・キャレラ刑事のファンとして描かれ、読者にとっても親しい間柄に転換する工夫だと思う。こういう小ネタが冴えているのがマクベインの魅力。 ただ…まぁ本筋については、もうちょっと犯人側が打ち合わせしてれば良かったんじゃないかと。2021/03/04
7kichi
1
87分署久々の誘拐ネタ。オリーの涙が気になるなあ。2009/01/19