朝日選書<br> アメリカ・インディアン悲史

朝日選書
アメリカ・インディアン悲史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 268,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022591210
  • NDC分類 389.5
  • Cコード C0322

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

75
ちょっと気になったことがあったので30年ぶりに再読。書かれた時代はベトナム戦争末期で、ソンミ村虐殺から始まり、「苦海浄土」の引用で終わる。つまり、18世紀~19世紀初頭のアメリカ先住民に対する白人達の収奪を描きながら、それを当時進行していた様々な「文明的」問題と二重写しにしているのだ。著者は量子化学者であり、歴史家としての訓練を積んだわけではないため、内容に荒さはあるが、著者をかき立てたパトスが凝縮されており、時代の空気を感じた。それに比べて現代の、怒ることすら諦めたような空気に、社会の老いを感じる。2024/06/18

テツ

16
新大陸(という言葉が既に噴飯ものだけれど)を『発見』した野蛮な白人たちに住処を奪われ自分たちも崇める精霊も残虐に殺戮されたネイティヴアメリカンの方々の歴史。生命の円環を尊ぶ文化は絶滅しかかり新たな価値観と文化は侵略を続ける。異なる文化と文化。異なる価値観と価値観が出逢うときには摩擦と軋轢が生まれてしまうのは人の世の常だけれど、願わくばこれから先の世界では尊重するきもちをほんの僅かでも心に留めておける余裕を全ての人間が持てますようにと思う。2017/12/31

かりんとー

6
これの延長線上に日米の戦争、ベトナム戦争がある。2016/11/02

Hiroki Nishizumi

5
アメリカの本質を考えさせられる。広く長く世に受け継がれていくべき良書。2021/04/02

えふのらん

4
初期入植者の行いが残虐だったことはわかるし向こうの無知をいいことに詐欺を働いていたことも理解できるが、それを見越して冷静であらねばならないのが歴史学だろう。感情に突き動かされているせいで大仰な言い回しや無用な比喩が多いし、検討すべき事が多数おざなりにされている。入植者側のイデオロギーの分析を済ませてないのに独断的に滑稽だと嘲るのはやりすぎだろう。お世辞にも公平とは言い難い。出典も雑。2023/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/114588
  • ご注意事項

最近チェックした商品