日本美術観光団

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022579218
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C0095

内容説明

物見遊山で何が悪い!日本美術応援団、全国津々浦々の名所旧跡に潜入。

目次

投入堂・大山
出羽三山
犬山城・明治村
日光山内・日光金谷ホテル
原爆ドーム・厳島神社
中尊寺・毛越寺
富貴寺・宇佐神宮
出雲大社・神魂神社・一畑寺
静嘉堂文庫美術館・日本民芸館
東大寺法華堂・戒壇堂
伊勢神宮内宮
皇居・三の丸尚蔵館

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、神奈川県横浜市生まれ。前衛芸術青年を経て芥川賞作家。路上観察学会長老、中古カメラ愛好家、「老人力」の元祖。日本美術応援団団員1号。「優柔不断術」の使い手。還暦を越えて独自の境地に入る

山下裕二[ヤマシタユウジ]
1958年、広島県呉市生まれ。明治学院大学教授。琴の演奏家になりたかったが、挫折して、日本美術史の研究者になる。室町時代の水墨画がもともとの専門だが、縄文から現代美術まで広く日本美術にエールをおくる日本美術応援団団長。中古カメラ愛好家でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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安国寺@灯れ松明の火

9
日光、中尊寺、厳島神社など有名どころばかりなのですが、お二人の着眼点や表現が絶妙で、あっという間に読んでしまいました。出雲大社は「物件性」=モニュメンタル、伊勢神宮は「システム」=コンセプチュアル。同じ東大寺の四天王像でも、法華堂の方は力強さ=野茂、戒壇堂の方はテクニックとコントロール=小宮山。年代を感じる例えが、かえって実感を誘う気がします。他にも、断崖に沿って建てられた鳥取の投入堂(平安後期!)や、宮内庁三の丸尚蔵館の展示品など、実際の「観光」で見てみたくなる物件ばかりでした。2013/09/17

rapo

7
弥次喜多のコスプレがお似合いのお二人。いい意味で肩の力が抜けて自由に観光しているかと思いきや、さすが知識豊富なお二人なので視点は鋭く、一般の観光とはひと味違っている。観光名所だけあって、何箇所かは行ったことがあるが知らないことも多々あり、また違った見方ができて興味深かった。遊び心も満載で楽しい。何度訪れても新発見がありそうだ。2025/01/09

sabosashi

6
ニホンの有名どころを闊歩、面白おかしく、だがしばしば鋭い見方がはさまってくる。でもわたしが訪れてないところも多いので、すごく身につまされる、というようなところがなかったのは残念。もちろんわたしの勉強不足。今後の精進が望まれるところ。2022/11/11

ビスケ

6
赤瀬川原平の美術の見方が好き。全てのことに通じる物の見方だと思う。権威に惑わされず、卑屈にならず、ありのままの自分で美術品と相対する。その中で面白さ、美しさを読み取っていく赤瀬川源平。ただ、知識があればもっと美術品を興味深く見られると思うので、山下裕二のわかりやすい解説もついていて助かる。美術品の値段をライカで換算し、表紙のために喜々としてコスプレをするふたりのことをもっと追いかけてみようと思う。2012/11/02

tama

5
図書館本 赤瀬川さん連続です。(シリーズで読む癖がある)。エッセイ本は以前から読んでいましたが、美術に関した本は格別の楽しさあり。明治村に一般公開してない天皇の御料車があり、それのトイレは「金でアウトラインを飾った」「やんごとない朝顔」。これは見たいなー! 皇居の美術庫を見て「”彫刻は芸術で、置物や人形は違う、”なんて階級意識が頭の中で出来ちゃっていること、はっきり意識した。」現代美術の赤瀬川さんが言うだけに「重い」言葉ですな。2013/04/09

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