内容説明
お釈迦さまも教えつづけた現世でこそ、体と心が「楽」になる方法とは?芥川賞作家でもある現役僧侶が生き悩む人々の心に、正面から向き合うもう一つ深い人生相談。
目次
人間関係に悩んだら
ウソについて
自分自身と向き合う
体は言葉に従うというセオリー
二者択一で迷ったら
反省するより輝くことが大切
聴くことの功徳
笑いの力―桃的人生とは?
働きながら疲れをとってしまう日本人
神さま仏さま〔ほか〕
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県三春町生まれ。慶応義塾大学中国文学科卒。さまざまな仕事を経験した後、京都、天龍寺専門道場にて修行。1987年に臨済宗妙心寺派、福聚寺副住職となる。僧職のかたわら、“死の周辺での心の交流”を主題に執筆活動を行い、デビュー作『水の舳先』(2001年新潮社)が芥川賞候補作となり、2001年『中陰の花』(文芸春秋)で同賞を受賞。現在、妙心寺派教学研究委員、福島県警通訳(英語・中国語)等。講演活動も多い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アオイトリ
20
再読)何度読んも、なにかひらけるエッセンスが詰まってる。禅に親しむきっかけになった記念のエッセイ。詩歌、哲学、宗教、物理学まで幅広く、まわりみちしながら、精神的安楽への手がかりを示してくれます。「移りゆく 影とどめずば流れ川 心の水のいかで濁らむ」変わり続けるのが自然だし、健康と仰る。自分の行動の一貫性にこだわってしまう私はまだまだですな。「何事も 言うべきことは なかりけり 問わで答うる松風の音」素直に聞くことの価値。聴かれることで人は持ってる完全さ、人間としての輝きを取り戻す、とは至言です。2022/10/15
さっちも
4
著者が芥川賞をとってから、ひっきりなしに相談が寄せられるようになり、全て個別に応えるのは限界があるから1冊の本でお応えしますという趣旨のよう。人生で抱えるあんな悩みやこんな悩みにへのアプローチがあり素直にうなずける。問題の解決とは努力に努力を重ねて完璧や本質や真実に近づくことを思いがち。だけど、この完璧や本質や真実はあくまで自分が思い描いている像であり、時代や他者や状況によって、そうならない事がありえる。ある種の正しさを我と捉え。自己を滅し、もっともっと引いた視点で捉え解決してみようじゃないかという感じか2016/05/23
Humbaba
4
ひたすら目的地まで最短距離を目指す。それはそれでひとつの生き方である。しかし、それが最善の生き方かと問われれば、その答えは必ずしも真とならない。他の場所についたとしても、それによって様々な経験を積むことができる。その体験は、人生において決してマイナスとはならないだろう。2013/10/09
メイロング
4
「自分(人類)がわかっていること」と「わかってないこと」を、ここまで理解しているという人も珍しい。エッセイって、その道の専門家が自分の分野について書くものだけど、少なくとも現代物理学や宇宙学や量子力学について言及する僧侶なんか、玄侑さんしか知らないよ! その広大な守備範囲が、自身の言いたいことへの説得力にもなっている。矮小な宗教家にはできない芸当だ。そんな玄侑随筆の集大成という印象を与えてくれる。2010/01/14
夢蔵
3
気づきがかなり多かった本。特にハッとしたのは「我慢」について。 我慢というのは、無理無体な現実に直面したときに、心をそれに適応させる努力をしないでいること。自分の心を変容させれば、我慢なんかしなくてすむのに、それをせずにサボっている状態。だから、「我慢なんかしてはいけない」と。 なんとなく、これまでの自分の捉え方と反対の考え方だった。 図書館で借りたけど、手元においておきたい。2025/07/01
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