サンダカンまで―わたしの生きた道

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022576781
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

暴漢に顔を切り裂かれたモデル時代、在日民族運動家の青年との純愛と別離、アジア女性交流史研究会の私設と活動など、大ベストセラー『サンダカン八番娼館』の著者が満を持して描ききった驚愕の人生秘話。

目次

第1部 雨の夜のアクシデント(顔を切られる;判決文と上申書下書き ほか)
第2部 潜水艦長の娘(出生の秘密;呉=軍港の町 ほか)
第3部 自由へのあこがれ(大野=奥越の小京都にて;脱出のこころみ ほか)
第4部 民族と思想の壁に(東京=その片隅で;朝鮮青年との出会い ほか)
第5部 女性史研究へのあゆみ(新宿=風月堂;マロニエの並木道で ほか)

著者等紹介

山崎朋子[ヤマザキトモコ]
1932年生まれ、福井県出身。ノンフィクション作家、女性史研究家。近代日本の底辺に生きた女性に光をあて、日本とアジアを舞台に緻密な取材とフィールドワークを続ける
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感想・レビュー

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amabiko

2
かなりクセのある文章だけど、勢いがあって、あっという間に読了。面白かった。潜水艦長の父の沈没事故死、朝鮮人活動家との結婚、暴漢に顔を切り裂かれる事件など、まさに波瀾万丈、と言わなくてはならない(←これ、著者頻用の語尾表現)。何度か言葉をかわしたことのある方も登場していて、より作品に入り込んで読めた気がする。ただ、異様なまでの母親との確執、外見的美醜へのこだわり、北陸的=封建遺風的とする決めつけなど、気にかかる箇所はあった。配偶者による文章という点を差し引いても、夫の上笙一郎氏の素敵さが際立っていた。2014/09/22

ロピケ

2
群よう子さんの本でこの本の事を知りました。波瀾に富む人生を送ったとはまさに山崎さんのような人のこと。普通に生きることも出来たけれど、著者にとっては人生とは、自分の主義を貫いて、やりたい事を見つけ、本当に自分の尊敬できる相手と共に歩む事に他ならない。そんな生き方が貧乏生活を余儀なくされもし、周囲の人を引き付けときにはトラブルに巻き込まれることにもなる。天性の能力もあるだろうけど、山崎さんの意志の強さがあってこそ密度の濃い生き方となったものと思いました。神宮輝夫さんの名も出てきて意外なつながりに驚いた。2010/02/27

Hiroki Nishizumi

1
人生を変えた傷害事件、呉で過ごした日々、疎開先で進学した福井、そして東京の日々。いつでも青春を過ごしているように感じた。2023/07/29

ゆかるりら

1
サンダカン八番娼館を読んだので気になって手を取った。著者の自叙伝。海軍将校の父を亡くした事、母との確執、韓国人との結婚、顔を滅多切りされた事、そしておサキさんとの出会い。まさしく波乱万丈。2020/06/25

ゆかりん

0
映画「サンダカン8番娼館・望郷」を観たことから著者に興味を持ち読んでみた。この本は著者の自伝であるが、差別問題や戦中~戦後の日本社会も垣間見ることが出来た。 なかなか波乱の人生。旦那さんが当時では珍しい現代的な考えの人で素敵だった。2023/01/14

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