内容説明
「ちいさい旅みーつけた」というタイトルで、二年間、九十八回にわたって「週刊朝日」に連載をした。1998年の新年号から、1999年の年末号まで。旅の空の下で詠んだ歌九十八首。
目次
沖縄の熱い豆腐
粟国の塩
土の力―島武己のオブジェ
牧志第一公設市場
体にいい朝ごはん
祇園「鳥居本」
バー元禄
ほうきの内藤商店
「よーじや」のアイドル
青春の京都〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
20
朝日新聞で連載された、俵万智の98の旅の記録。毎回、文章の最後には、その旅での感動や心の揺れをじっくり煮詰めたような、旅情あふれる短歌が添えられている。平易なごく普通の言葉からなる俵万智の短歌だが、三十一文字全体で見ると、特別な詩情が感じられる。それは、古風で雅やかな言葉を使うより、ずっと難しいことなのかもしれない。 「沈下橋沈下してゆくさまを見つ 今夜は川に抱かれて眠れ」「そこにある古き良きもの 風化する時間の砦として建つ館」「少しずつ広がる距離の寂しさを 陽気に埋める五色のテープ」⇒2021/05/23
AppleSugar
1
紀行文学が好きだ。 何より、同じテーマを扱うだけあって、著者の文体や本質が出てくるところが良い。 この本では俵万智が日本各地や一部世界にも足を伸ばし、2ページ程度の旅日記を描き、それに短歌を添える。 そして半分ほどの日記には見開きの写真がある。 行ったことのある場所、行ってみたい場所、おそらく人生で足を踏み入れることがない場所、それぞれの場所を俵万智の案内で、行った気になりノスタルジアを感じさせる。2025/09/28
林芳
1
やっぱり旅はいいなーと思わせてくれる。2022/05/05
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