内容説明
そのとき宰相は何を考えていたか―政治の舞台裏と胸の中を生き生きと綴った戦後史の第一級史料。昭和45年~昭和46年。第三次佐藤内閣成立。万国博開催。沖縄返還協定調印。ニクソン訪中発表。ドル・ショック。公害問題頻発。中国国連加盟。日米繊維交渉合意。
感想・レビュー
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久恒啓一
2
69歳から70歳という年齢で総理大臣という激務の中、土日は必ずといってよいほど鎌倉の別荘で過ごし、息子の龍太郎や信二とゴルフをしている。寛子夫人の動静と息子や孫たちとの食事会などの様子が短く紹介されている。この人は家族関係にも恵まれた人だったのだという思いを強くする。政治に関しては三木、福田、田中、中曽根、細川などの後の総理がよく出てくるが、誰に肩入れするということもなく、公平に淡々と記している。 家族、孫、友人、先輩、そして数多くの陳情をこなすなど、佐藤栄作という人物はバランスの良い人だったと思う。 2015/02/05
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