内容説明
1971年、ゴムボートによる大アマゾン全流6千キロの探検行に成功した著者は、この地球規模の原始風景と太古さながらの生活形態を続けるインディオ・マチゲンガ族に惹かれ、トウチャンと命名したインディオ一家との親しい付き合いが始まった。そして13年、歳月は文明に憧れる6男2女の子供たちのうえにどのように流れたのか。アマゾンの森の奥深くからトウチャン一家は、不必要なものを身に付けすぎたわれわれ“文明人”へ警鐘を鳴らし続ける。
目次
シンキキベニ川の出会い
長女ドーサがすすり泣いた夜
六男ゴロゴロは冒険の日々
数なんか無用!採集狩猟の豊饒
次女オルキーディアの初恋
オルキーディアついに川を下る
五男ソロソロが略奪した人妻
次男ハポン駆け落ちと逆転
長男アントニオ“晴れ姿”の表裏
一夫多妻制気苦労が多い男
仕事に追われる三男センゴリ
四男ファン文明の囚われ人
学校が子供たちを縛り始めた
文明化が求める村長の条件
国立「保護区」はどこか本末転倒
逃げるんだ!アミワカが来る
米仏隊殺害犯人は誰なのか
大胆な米仏隊と臆病な私との差
マチゲンガわが師わが友