空き家と移住

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空き家と移住

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022521392
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「何も私は芸能人やセレブが住む高級なタワーマンションを買おうっていうんじゃないのよ。庶民的な小さなマンションでいいの。その程度の物件も買えないって、この世の中はどうなってんの?」大学受験を乗り越え、正社員として勤めている史緒里と大河。贅沢もせず真面目に暮らしているのに、都内にマンションの一つも買えないことに、史緒里は怒りとため息を抑えきれない。そんな時、都内の一等地には空き家が増えているというニュースが流れてきた。駅チカの家なのに、誰も住まずに朽ち果てていくなんて……。二人が早速、空き家の見学に行くと、近所の老婦人が話しかけてくる。隣の一軒家に一人で暮らし、日々の食事も宅配のお弁当ですませているという彼女に同情した二人は、その家の雑務をこなしたり、食事に誘うようになる。やがて彼女から、あなたちのような人に、この家を譲りたいと言われるようになり……。一方、母が暮らしていた田舎・風穂町の実家の処分に思いを巡らせていた星野路代は、実家の売却を決め、地元で同級生が営む不動産会社を訪れる。そこで思わぬ販売価格を聞いた彼女は、夫とともに海外旅行の計画を立て始める。優雅な生活を夢見る路代だが、いつまで経っても購入者は現れず、何度となく販売価格を下げてく。同時に、ブログで田舎の良さをアピールしようと、様々な工夫を凝らしていく。そんな折、この家の購入に興味を持った史緒里と大河から連絡を受けるのだが……。『老後の資金がありません!』の著者が描く、真面目でコミカルな現代住宅事情。


【目次】

内容説明

都会の生活にうんざりした若者たちよ、この古民家を買ってくれ!販売希望価格は1980万円。星野路代は、田舎にある古びた実家を売りに出したが、いつまで経っても買い手は現れない。次第に彼女は、「どんな汚い手を使ってでも売ってしまわなければ…」と危機感を強めていく。一方、都内のマンションの家賃高騰に嫌気が差した史緒里と大河は、田舎への移住を考え始める。いつものようにネットで古民家を探す二人は、田舎の良さをこれでもかとアピールする路代の家に目を留め…。住まいに悩める人々に贈る、共感必至の現代住宅事情。

著者等紹介

垣谷美雨[カキヤミウ]
2005年「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

269
垣谷 美雨、3作目です。 旬の作家による旬のテーマ、人間模様が複雑に絡み合って切実な思いですが、楽しめました。続編もありそうな展開です。 https://publications.asahi.com/product/25954.html2026/06/09

旅するランナー

189
都内の家賃·物件高騰や職場のストレスから逃避するために、田舎への移住をやってみる人たち。が、そこには田舎の人間の保守性·閉鎖性·固執性による執拗な攻撃が待っていた。ここまでエグく田舎民のイヤらしさを描かれると、地方再生なんてあり得ないと思えてきます。外国人による不動産の売買と、全国の負動産の増加を抑制する、国民目線の政策を政府には求めたい。2026/06/06

いつでも母さん

161
キャッチーなタイトルだわね垣谷さん。田舎に住む私のこれからの問題の一つに実家の始末がある。あちこちで空き家問題も見たり聞いたりしている。保存もお金、壊すもお金、買い手は無い。そう!現実問題なのだ。そこに相続が絡んだりもするのも現実だ~。今回は多分賛否が分かれるだろうと想像する。この田舎・・確かにそこまで踏み込んで聞く?聞いたが最後その話の広がる速さったらなのだ。ゾッとするばかり(ほっとけーと声が洩れる)が、田舎ここまで酷い?時は令和だぜ。勿論良いところもあるのよ・・多分。あぁ、次の次の世代に幸あれ!(汗)2026/05/30

あすなろ@no book, no life.

159
親の相続で既に出た地方・田舎の家をどうするのか。そんな興味あるテーマで気になっていた一冊。はっきり言うとここには明確な答えは描かれて居ない。それは住めば都、で良いのだろうか。地方・田舎ならではの密な嫌らしい人間関係。二拠点生活の功罪や経済性。都会と地方・田舎の不動産価格の途轍もない格差。空き家問題等々、多数考えさせてくれる。答えらしきものが一つあるとすれば、二拠点生活が齎す精神的安定性、その可能性というところか。何となく名古屋が仕事場で岐阜が家という僕にはそれが仄かだか分からなくもない。2026/08/16

モルク

150
都内のマンション、一戸建ては高嶺の花、ということで地方の古家を買って移住する若い事実婚夫婦。親が遺した田舎の家を処分しようとする娘一家。維持に金がかかり処分にも金がいる。税金も。地方での空き家問題。便の悪い地方では交通、医療、買い物など考慮せねばならないことも多い。車は必然ではあるが免許返納問題もある。さらにまわりの目、距離感の近さ、想像が膨らむ噂その伝達の速さ…この物語ではオーバーかなと思われてもあるあるも多い。まずはお試し期間を季節を跨いで取り入れてみること。田舎でも都会でも付き合う人を選ぶのは大事。2026/08/26

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