出版社内容情報
「女の子は笑顔でいた方がいいよ」グロテスクだと思う。そう思ったのは、私。演じる私、テキストを読む私はいつだって暴力的で、つねに暴力にさらされている。人間関係に潜む力の不均衡に焦点を当ててきた著者の新たな到達点!
【目次】
内容説明
「女の子は笑顔でいた方がいいよ」グロテスクだと思う。そう思ったのは、私。読むこと/演じること。そこには加虐も被虐も潜んでいる―。作家生活10周年、新たな文体を手に入れた著者による圧巻の日記文学!
著者等紹介
大前粟生[オオマエアオ]
1992年、兵庫県生まれ。2016年「彼女をバスタブにいれて燃やす」が『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
7
★★☆☆☆ "菜月ちゃん"を演じることとなった主人公が、次第に役に入り込んでいく様を、当人の日記という形式で描く一作。読んでいて、これは現実なのかフィクションなのか、とその狭間にいるかのような感覚が始終ある。不思議な読書体験であったが、個人的にはそこまでこの日記形式のストーリーに惹かれなかった。2026/07/07
りん
6
日記なのか小説なのかわからなくなる。いつの間にかのめり込んでた。新鮮な感覚。坂口涼太郎さんの紹介で手に取った。何故かますます坂口涼太郎さんが好きになる。気になる。2026/04/27
yasuyuki suzuki
5
菜月ちゃんの舞台稽古の様子やなど日記形式で展開している斬新さそして母親との葛藤など実験的作品だと思います。あなたもぜひ読んで斬新さを味わってください。2026/01/14
にしざわ
3
日記の書き手としての「私」と読み手としての「私」が交差しながら、日記を書く、という身体を演じているような日記体の小説で、しかも書き手の「私」は俳優として別の誰かを演じている生活を送っている、そういう入れ子構造において、演じるとはなにか、日記とはなにか、小説とはなにか、ということを重層的に問うような小説にもなっていてすごくおもしろい。2026/02/27
のこ
2
日記だけでストーリーを展開させる小説。日記であるが故に、初めて読む人への状況説明はない。読者は、菜月ちゃんてだれ?本人?友達?と言うところから日記を読み始め、途中で、あーこの解釈で合ってるのかな?となる。ゆえに本の厚みから想像していた速さでは読書が進まず多少焦る。だけどこの方式に慣れてくると、ストーリーテリング方式では得られない主人公のエピソードや感性に触れられて、そちらで共感したりして、、、。おもしろい読者体験だった。2026/06/18




