出版社内容情報
「女の子は笑顔でいた方がいいよ」グロテスクだと思う。そう思ったのは、私。演じる私、テキストを読む私はいつだって暴力的で、つねに暴力にさらされている。人間関係に潜む力の不均衡に焦点を当ててきた著者の新たな到達点!
【目次】
内容説明
「女の子は笑顔でいた方がいいよ」グロテスクだと思う。そう思ったのは、私。読むこと/演じること。そこには加虐も被虐も潜んでいる―。作家生活10周年、新たな文体を手に入れた著者による圧巻の日記文学!
著者等紹介
大前粟生[オオマエアオ]
1992年、兵庫県生まれ。2016年「彼女をバスタブにいれて燃やす」が『GRANTA JAPAN with 早稲田文学』公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yasuyuki suzuki
5
菜月ちゃんの舞台稽古の様子やなど日記形式で展開している斬新さそして母親との葛藤など実験的作品だと思います。あなたもぜひ読んで斬新さを味わってください。2026/01/14
にしざわ
2
日記の書き手としての「私」と読み手としての「私」が交差しながら、日記を書く、という身体を演じているような日記体の小説で、しかも書き手の「私」は俳優として別の誰かを演じている生活を送っている、そういう入れ子構造において、演じるとはなにか、日記とはなにか、小説とはなにか、ということを重層的に問うような小説にもなっていてすごくおもしろい。2026/02/27
みずたま
1
「女の子は笑顔でいた方がいいよ」と言葉をかけられた菜月ちゃん、彼女を演じることになった主人公の記録。菜月ちゃんは先生からのひと言で、笑顔の女の子を演じ続けてしまう。まるで呪いの言葉だと思った。私たちも無意識のうちに与えられた役割を演じながら生活している。それが自分を消してしまったとき、核のようなものが壊れて表面が暴走してしまう。周りで起こることを自分事として捉える優しさと、危険は隣り合わせなのだと思う。2026/03/12
せり
0
役を生きること、役と生きていくこと。役者の体がなにかの場になっているような印象があった。怒りがこもる柔らかい文章が好き。個人的に、実際に開催されていた展示や映画の記憶が残っている今、読めてよかった。2026/03/17
きなこあん
0
不思議な感覚2026/03/10




