出版社内容情報
小雨降る4月の晩、作家・舟倉按は知己の編集者から『文学的自叙傳』の執筆を依頼される。実家の焼失、父の失踪、震災。巡る記憶の果て、その「マイ・ブック」はloueを語りうるのか? たくらみと愛にあふれる、芥川賞受賞第1作!
内容説明
実家の焼失、震災、父の失踪。小説家が「自分の人生」を小説にするとき、ついに見つけたもの―。作者自ら“私のすべて”と語る、渾身の芥川賞受賞第一作!小雨降る四月の晩、人気ファンタジー作家の舟暮按は、知己の編集者から自伝小説の執筆を依頼される。〈飛行〉と〈蒐集〉を手掛かりに、膨大な「人生の記録」を探索するなか、やがて彼女は生き別れた父を求め始める。『ゲーテはすべてを言った』に続く、新しい愛の物語。「どうせまた、いつものloueの話だ…!」
著者等紹介
鈴木結生[スズキユウイ]
2001年福岡県生まれ。一歳で福島県に移り住み十一歳まで過ごす。2024年、「人にはどれほどの本がいるか」で第十回林芙美子文学賞佳作を受賞。『ゲーテはすべてを言った』で第一七二回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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