落語家の本音―日本で唯一の演芸専門誌が50年かけて集めたここだけの話

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落語家の本音―日本で唯一の演芸専門誌が50年かけて集めたここだけの話

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  • サイズ 46判/ページ数 480p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022520227
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和の名人から令和の爆笑王まで。半世紀にわたる巻頭インタビューから厳選した、落語家の珠玉の言葉。柳家小さんあたしがまだ若い時分にね、師匠連中が「お前、夜よく寝られるか?」てェから、「ええ、よく寝ます」てェと、「いいなあ、お前たちはよく寝られてなァ」なんて言われたことがあったけどね。自分がその位置に来て、色々と悩んでいる時にぶつかるとね、本当に夜寝ちゃあいられないン。夜中飛び起きて、しぐさをやってみたり、しゃべってみたりね。それで夢ん中で受けるんだ、バーッと。いいくすぐりだなあ、なんて思って、起きて考えてみるとちっとも良くなかったり…(笑)。そのぐらいでなきゃあ駄目なんだ。上手にはなれないン。桂歌丸私は楽をしたいから苦しい思いをしているんです。苦しい思いをしないで楽しようなんてそうはいきませんからね。じゃあ、歌丸はいつ楽になるんだと聞かれたら、目つぶった時だ、と答えますがね。それが噺家になった以上、果たさなきゃいけない責任だと私は思ってますからね。立川談志一期一会の、その時のフィーリングが見事にできればいいけども、できない場合は無惨な状況で終わる可能性がある。もっともずっとその刃渡りすれすれの芸をしていたわけですけれども。だけどその刃渡りで、見事に渡ったというのが、まあ三度に一度くらいあれば、続けていけるけれども、その都度、転がり落ちるようなことになれば、当然やめるでしょうね。ただ、問題は〝やめられるか?って問題なんです。人間の業みたいなものでね。古今亭志ん朝生きて、自分がそれをはたして分かりやすく理解できているかどうか、これが一番問題になりますよね。だから逆にね、妙に新しいものに直すよりは、古いまんまの形でした方が、かえって新しい場合もあるしね、それはその都度、その噺に対する自分の解釈のしかたひとつじゃないかしらねー。えー、だから、その昔のまんまこういう風に教わったから、そのまんまってんでは、それこそほんとに現代とギャップが出来ちゃうでしょう。柳家小三治おれたちはねェ、金があるのないの、家を建てた建てないのって、そんなことじゃなくて、ただ好きで(噺家に)なったと思ってるんですよ。それを好きでいる限り、どんな暮らしをしてたって、貧しくはない。だから、「芸術家に貧乏はいませんわ」って言葉に嗚咽してしまった。三遊亭円丈古典落語は滅びない。滅びてもいいのに滅びないんだ(笑)。農耕民族ですから、毎年同じ事を繰り返すことに意味がある。「笑点」が長寿番組で高視聴率なのもそう。日本人は変わらないものが好きなんです。新作は変わりすぎるからだめなんだ(笑)。柳家さん喬やっぱり人の噺は聞かなきゃダメですね。権ちゃん(柳家権太楼)なんかと会やってるとね、聴いてて「なるほどね、こういう風にやりたいわけね」って思う。「権ちゃんさ、あのサゲこういう風にやった方がいいよ」って言ったりすると、あの人素直なところあるから、「それやらしてもらう」って、それからそういうサゲでやってるときありますよ。逆に自分も「あ、今、権太楼入ってる」って思うときあるン。柳家権太楼大阪ローカルの「平成紅梅亭」っ

内容説明

どこから読んでも面白い落語家たちの珠玉の言葉

目次

第1章 昭和の名人たち、大いに語る―今は亡き大看板の本音(林家彦六;柳家小さん ほか)
第2章 高座の人気者たち、熱く語る―現役落語家の本音(柳家さん喬;五街道雲助 ほか)
第3章 創刊号の落語会情報は18本―会長ブログ「いのど~ん」一挙掲載(東京かわら版創刊;発刊まで ほか)
第4章 若手真打にとって「東京かわら版」とは?―三遊亭わん丈・社長の本音対談(動きがいい前座さんがいると思って。それがわん丈さんだった;「東京かわら版」にこんなに分厚く扱ってもらえる人の弟子になれたんだ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

道楽モン

33
都内の寄席やホール落語会に足を運ぶ方々にはお馴染みの月刊誌『東京かわら版』の50周年記念の総集編的単行本。長い歴史があれば当然、落語界の流れもリアルタイムに記録されているし、噺家の入門から前座・二ツ目・真打ち・大看板への道のりもインタビューという形でアーカイブされている。昭和の名人集へのインタビューはとても貴重だし、10年スパンでの複数のインタビューをまとめて読めるのも実に楽しい。噺家のみならず、歴代の編集長やライター、広告主、定期購読者など多くの人々によって支えられているという事実が、実に喜ばしい。2024/12/26

gtn

26
1979年、退院後の先代三平へのインタビュー。親の職業が格好悪いと貶していた息子こぶ平が「そううまくはいかない訳でして」自然と噺家になった。芸に行き詰ったとの声に「私の芸は行きづまるような芸じゃないんですから、まだそそまで行ってないんですから」と全篇ギャグ。だが、入院中は、志ん朝、円楽、談志、圓鏡の四天王や、その上の「つけ麺大王」園歌の存在に、おちおちしてられなかったという。必要以上のサービス精神と焦燥感。彼の寿命を短めたのは、間違いなくこの二つ。2025/04/06

うー(今年も遅くなります)

10
演芸専門誌「東京かわら版」編集ということで馴染みのない地方民にはハマらず飛ばし読み。錚々たる噺家さんたちへのインタビュー記事だが、内容がピンとこないものも多かった。2025/02/08

inokori

9
図書館本。もともとの情報誌の編集のゆるさをそこかしこに感じ取ったが、鬼籍の名人、脂が乗ってる現役の貴重な語りが読めた。2025/03/12

三田郎

4
小三治師匠の可楽、文楽観が読めてよかった2025/05/02

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